読了『クラウドファンディングで人生が変わる!6人の成功ストーリー』

クラウドファンディングという言葉をよく聞くようになった。友人たちがやっていて、そこに支援することはあっても、自分でやることはなかった。どうしたらいいかがよくわからなかったし、なんとなくイメージとして、「お金を集めて何かを売る」というのしかなかったから。それが、まさか自分がやろうとしているとは。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

友人が起業したり、災害支援のための援助金を集めていたりと活動していた。そこに寄付をしたことはあった。その過程を見ているのも面白かった。どんなことをやっているのかが日々わかるので、余計に応援したくなる。

自分が関わるようになってみて、さて、どこからやろうかと思っていたときに、この本を教えてもらった。思っていたよりも、参入のハードルは低そうだけども、やるべきことはたくさんありそう。プチ起業みたいな感じだろうか。やりたいことの思いを明確にして、それを発信していく。それによって、支援金を募り、物なりサービスなどをつくり、支援者へ還元する。株式会社みたいなイメージだろうか。

それがネットでできる時代になった。やることは誰でもできるけど、その準備から運営、支援者へのフォロー、作成、その後へと一連の流れは大変そうである。どんな思いでその物をつくっていくのか、そこが肝心。そしてそれを発表する前段階から、告知をしていく。しかし、その準備のためにかかる費用は、うまくやればゼロで済みそうだ。

クラウドファンディングを行っているサイトはいくつかあり、そこへ掲載して支援金が目標額に達すれば、そこからいくらかの手数料を運営会社へ支払うだけ。告知はSNSをメインに行えば、これも費用はゼロ。クラウドファンディングを行う前に、ランディングページというのをつくっての告知も有効とのことで、それも「ペライチ」というサイトを使えば無料。

あとは友人・知人に告知をしていく。これも無料。そういったサービスを使いながらやっていけば無料でできるけども、支援金が集まるかどうかは、思い次第。なんとなくやって、なんとなく掲載したって集まるわけがない。だからじっくりとしっかりと考えていかなければならない。

そう考えると、結構ハードルは高そうだ。何より、伝わる文章をつくらなければならないから。熱い思いがあってこそのクラウドファンディング。単なる金集めと思っている人には難しいだろう。それは支援しようとしている人にもバレてしまう。

だからこそ、本気でやらないといけない。そう思わせてくれた1冊だった。

ただ、対談のところはとても読みづらかった。インタビューしたものをそのまま載せているから、理解するのに苦労する。そこは手間を惜しまず、わかりやすく書き直してほしかったかな。