読了『マジで文章書けないんだけど』

上手に文章書けますか? 僕は書けません。書けているつもりでも、読み返してみると「なんじゃこりゃ?」というものばかり。ブログにしても、メール、手紙などなど。どうやったら上手に書けるのか勉強しています。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

とあることがきっかけで、文章を書く勉強をすることに。仕事はパソコンが中心。インターネットに常時接続されているので、なんでもパソコンやスマホで調べることができる。キーボードで打てば、漢字の変換もらくらく。

しかし、いざ紙とペンを用意して文章を書いてみると、「漢字が書けない」なんていうことありませんか? 僕はしょっちゅうです。これじゃいかんと思い、時々は紙に書くようにしています。何か物を発送する際には、一筆箋に一言書いて同封。そうでもしなきゃ、手書きをしない日常になってしまいます。

そしてSNSやLINEなどのメッセージアプリを使ってのやりとり。長い文章を書かずとも、文法を考えなくても伝えることができちゃうから、文脈がめちゃくちゃ。仕事でもメールを使う頻度が少なくなり、そういったアプリで取引先とのやりとりも増えている人が多いんじゃないでしょうか。それで事済んでしまうから、余計に丁寧な文章を書こうということもなくなるのかもしれません。

しかし、やり取りする相手が同年代や若い人ならまだしも、目上の人やお硬い取引先だったらどうでしょう。そういうわけにもいきません。そんなときに丁寧な文章が書けると、一目置かれるいまの時代。字の上手い下手よりも、文章の読みやすさやルールを知っているかどうか。そういったことができることで、信用にもつながっていくんです。

この本では、どういう文章が読みやすいのか、学生のときに習った文法を交えて解説しています。読んでいくと「あったあった、そういうの」というのがたくさんでてきて、勉強している気分になります。同じようなことを伝えているのに、順序を変えたり、表現を変えることで、よりわかりやすくなります。会話調だった文章が、しっかりとした文章になり相手に安心感を与えることにもなります。

これをきっかけに、わかりやすく読みやすい文章が書けるようにしたいです。文章の書き方がわかると、言葉で伝えることにも役立ちますね。書くのも話すのも、伝えるということは一緒。落ち着いて書くことで、落ち着いて話すことにもつながるはずです。

「自分の言葉がうまく伝わらないな」と思っている方は、まずは書くことの基本を学びなおしてみてはいかがでしょうか。