読了『働き方「なぜ働くのか」「いかに働くのか」』

どんな仕事でも、真剣に打ち込めば必ず楽しさを見出すことができる。久々にこの本を読んで、若かりし頃、仕事が辛くて辛くて涙した日々を思い出した。しかし一生懸命に仕事に打ち込んで、友人や先輩からの助言を受け入れ、とにかく仕事に没頭したら、ある日うまくいくようになっていた。中途半端にやっていたり、冷めた目で見ていたりしていては良い仕事はできない。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

仕事の好き嫌いはとことんやってから判断すればいい

大した仕事をしていないのに「これは自分に合わない」とか、ちょっと怒られたり失敗したくらいで辞めていってしまう人がいる。もったいないなと思う。仕事をしていれば失敗や怒られるのは当たり前。反省して気づきを得て、次に生かす。それが仕事というもの。仕事でなくとも、スポーツだってそう。上手くいかなければいかない原因を探り、そこを修正していく。苦手なことがあれば、それを練習する。そうやって上達していくもの。

その次に「合わない」という問題。ちょっとやったくらいで何がわかるんだろうか? 悟ったかのように、「自分には合わない」という人もいるけど、そういう人は何やっても「合わない」と言うのだろう。そんなことを言う前に、合うまでとことんやってみたのだろうか? とことんやってみて、寝る間も惜しんでやってみて、それでも合わなかったり結果が出なかったら考えればいい。本当に本気になって、とことんやれば絶対に楽しさを見つけることができると思う。本気になれば、どんな仕事も楽しくなるだろうし、楽しさを見つける努力も大事。

なんのために働くのかを考えてみる

働く理由は人それぞれ。生活のため、貯金、趣味に使うお金を稼ぐ、起業を目指す、好きなことをやる、などなど。理由はなんでいいと思う。しかし、その目標なくして仕事をしていては、つまらないものになってしまう。ドラマで「ハケンの品格」というのがやっていて、見ていると派遣だろうが自分に与えられた仕事を一生懸命やる姿が好感を得ているのだろうか。見ていておもしろい。遊んでばかりの社員や派遣社員に「お時給泥棒」というセリフがまたおもしろい。会社は遊びに来るところではない。仕事をする場。その中に「自分には何ができるのだろうか?」と常に考えることで、より良い仕事ができるようになるのだろう。そのためにも、働く理由、目標、目的の設定があると、より楽しく働くことができるのだと思う。あなたは、なんのために働いているのですか?

「もうダメだ」というところが新たなスタート

仕事をしていると「万策尽きた」と思うことがある。しかしそこで諦めてしまっては、本当にダメになる。そんなときにこそ、頭の中にある知恵や経験を振り絞って、次なる手を考える。とことん考える。そして思いついたことを実践してみる。「できない、無理」と思った時点でゲームオーバー。「なにかできることはないか?」と考え続けることで、突破口は必ず見つかる。

僕も過去に「もうダメかも」と思ったことがあった。しかし考え考え考え抜いた末に、新たな道を見つけることができた。しかしそれは、常日頃から考え続けていたからだろ思う。勉強もせずに、目の前のことから逃げ、楽な方へ行っていたのでは、解決策を見つけることはできない。

最後は神頼みという手もあるけども、それも常に常に考え続けることの結果である。考え続け、実践し続け、とことんやり、それでもどうしようもないときの最終手段が「神頼み」でもある。でも、それでうまくいくことだってある。笑い話のように聞こえるかもしれないけど、努力している者に神は手を貸すのだと思う。

久しぶりにこの本を読んで、「とことんやれよ!」と背中を押された感じ。悶々としている今の自分にムチを打ってくれた。もしかしたら天国にいる祖父母がヒントをくれたのかもしれない。最近は新たに本を買うよりも、今までに読んだ本を読み返している。その中からヒントがたくさんある。

コロな禍で誰もが経験したことのないような状況である。でも、その中にあっても、できることはある。可能性はたくさんある。学び実践していく。今までことは今までのこととして、新しくできることはなにかないか?と考えていれば、必ず出てくる。諦めずにやっていく。そうやって、この状況を乗り越えていくしかない。

やる気をもらった一冊でした。