自分の心の状態を知っておくことが安全運転に繋がる。『安全運転は「気づき」から』

  • 2020.06.27 

道路交通法が改正され、煽り運転の罰則が強化されるそうですね。車だけではなく自転車も対象とのこと。車、バイク、自転車と交通ルールを守り安全運転を心がけることがが事故を防ぎます。そして、もう一つ大事なことは「心の状態」を知っておくこと。ハンドルを握ると人格が変わる人がいる。それは、自分より大きなものを操っているという錯覚から気が大きくなるんじゃないかと、僕は分析しています。この本を読むことで、運転中のイライラが軽減できるかもしれません。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

自分の心理状態を知ることから

普段から自分がどんなことでイライラするのかを知ることが、気づきの第一歩。例えば、目の前に車が入ってきたら、イラッとするのか? それとも気にならないのか。遅い車がいたら、イラッとするのか、しないのか。そのよう自分の心理状態、行動・運転の特性を知ることが、大事なこと。「どんなことをしたら危ないのか」ということを知っていると、安全運転につながります。

朝の通勤時間帯は急いでいる車がとても多い。仕事場へ行くために急いでいるのかもしれませんが、ちょっと待って。例えば、朝寝坊して「急いで行かなきゃ」と思っていると、どうしてもスピードが出てしまいます。そして、信号無視までしても急いでいる車も見かけます。その信号無視で一生を台無しにしてしまうことにもなりかねません。どんなに急いでいたって、結局は信号でつかまってしまう。たいして変わらないんですよね。

寝坊して急いでいかなきゃいけないときでも、心落ち着かせましょう。そして、寝坊しないような対策もしましょう。車は凶器にもなりえますから。

ストレスが運転に影響する

例えば、夫婦喧嘩が事故につながったケースや、失恋により落ち込み、それで事故を起こしてしまったりとか、マイナスな心理状態が危険を生むことがあるそうです。日頃からストレスを強く受けていると、運転に大きく影響してきます。スピードを出しすぎたり、交通ルールを守らなかったり、遅い車がいるとギリギリまで近づいて煽ってみたりと、良いことはなにもありません。

普段から自分がどんなことにストレスを感じるか知っておくことが大事です。そしてそういうときには、発散する方法も知っておくこと。僕の場合はひとつ大きく深呼吸をすること。これだけでも、だいぶ落ち着きます。アンガーマネージメントではイラッとしたら6秒我慢すると言われているそうです。深呼吸が僕にとっての6秒なのかもしれません。

運転をしていれば、いろいろな状況に遭遇します。ウインカーを出さずに車線変更、急停車、対向車線のハイビーム、脇道からの自転車、車道を走る人、信号無視、スマホを見ながらの運転などなど。そういったことが起こるかもしれないという予測も大切です。

安全運転をするために

自分の運転を客観的に見ることができるといいですね。例えば、ドライブレコーダーで自分の運転を見てみるとか、安全運転講習を受けてみるなどして、今の自分の運転を知ることで安全運転につながります。また、エコドライブを意識してみる。最近の車は燃費計がついているので、それを利用してみる。無い場合は、ガソリンが減らないよう意識する。回転数が上がりすぎないよう、ゆっくりとアクセルを踏んでいく。特にエコドライブは環境にも優しいし、お財布にも優しい。目標を決めてやり、達成したらご褒美。そういう運転ができる人が増えると、事故も減りそうです。

一人ひとりの気づきが安全運転につながり、事故も減っていくのだと思います。自分の運転を知る機会はなかなかないでしょうけど、運転する人みんなに知って欲しいことです。

特に今は密を避けるために車を利用する人が増えています。また、普段運転しない人がレンタカーを利用するなど、運転に慣れていない人も多いので、あらゆることを想定しながら、安全運転を心がけましょう。