読了『なんのために学ぶのか』

「なんのために学ぶのか?」こう問いかけられて、なんと答えるだろうか?

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

なぜ、人は学び続けるのだろうか?

どんなことでも学びをやめると、退化するだけ。なにも、机の上にテキストを広げるだけが勉強ではない。何かをしていて、例えば洗濯。より早く、よりキレイに洗うためにはどうしたらいいか?と考えることも学びの一つ。常によりよい方法を探ることが学びだと思う。

学び方はさまざま

僕は一番の学びは「読書」だと思う。手軽だし、小説、専門学、経営、マーケティングとその分野を極めた人たちが1冊の本にまとめているものを読めるということは、すごくラッキーなこと。自分が同じようなことを調べ、学び、まとめるとなると、とてつもない年月がかかる。それが数百円から数千円という値段で学べることができる読書は、誰にでも与えられた特権。買わなくとも、図書館で無料で借りることもできる。

何かを学びたいと思ったら、ネットで調べるのではなく、本を読もう。と僕は勧めたい。

頭でっかちにならないように

では、本を読んだからといって、それが使えるのかといったら違う。学んだことを自分なりにまとめ、落とし込み、実践していく。知識を得ただけでは、何も役立たない。学んだことをこうやってブログに書くもよし、人に伝えるもよし。仕事や勉強に生かすもよし。さまざまな方法でアウトプットしていくこと。

それに加えて、自分の好きでないことにもチャレンジしてみよう。僕は芸術分野には興味がないけど、そこから得られるヒントもある。感性を磨くっていうことかな。興味がないことを知ることで、使っていない脳が活性化する。そうやって、常に刺激を与えることも勉強の一つ。

この本では、そういった学びについてのヒントが満載。著者の池上彰さんの経験をもとに、テレビと同様、わかりやすく解説しているので読みやすい。さまざまな経験や失敗があるからこそ、得られたことだろう。