読了『人は、なぜ他人を許せないのか?』

自分に関係のないことでも、「なんでそんなことするんだ?」って思うことありません。僕はあります。まったく自分には関係ないのに。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

正義を振りかざしているつもりでも、自分の欲求を満たしたいがための言動をしている人が多いように感じる。特に匿名性が高いSNS。誰かの発言に持論をぶつけ、それに乗っかる別の人。それが膨らんで炎上。

名前も正体もわからないからこそ、言いたいことを言えるのだろうか。しかしちょっと待ってくださいよ。本人目の前にしたら言えないでしょ?だからこそ、匿名を利用して言うのだろうか?言うことでスッキリするのだろうか?ストレス発散なのか?そんなことを考えていたら、この本に出会いました。

人は基本的に自分がかわいい。自分と合わないことが出てくると、防御するのか「それは違う」という行動が働く。それは脳からの司令らしい。でも、常識ある人なら、立ち止まって考えると思うのだけど、そうでない人もいる。前頭前野の問題だとか。そもそも、対立するような構造と書いてある。

たしかに自分の考えに異を唱えられると「なんだこのやろ〜!」って思っちゃう。だったら、人はそもそもそういう生き物だって思えばいい。そう思えたら楽なんだろうな。そのときはそう思っても、実際に対立の場になったら、忘れちゃう。

そしてもう一つ。他人を攻撃することで脳が気持ちよくなるみたい。そんな経験ありません?

「言ってやったぜ!」

っていうこと。自分はスッキリするけど、言われたほうはどう思うか?そんなことを考えられるようになると、他人の間違いをあれこれと指摘することも少なくなるんだろうな。

他人の間違った行動を気にならなくするためには、前頭前野を鍛えることが必要。それは、いつも同じことをしないということ。脳は疲れることをしたがらない。最も効率的な行動を取りたがる。いつも歩いている道は安心感があるし、いつも行くスーパーはどこに何があるかわかる。それを変えるというのは、手間がかかる。でも、それをやること、脳は動き出す。動くことで、衰えを防ぐことができる。

「キレる」ということをなくすためにも、常に脳に刺激を与えればいい。なにも大げさなことをしなくたって、

・いつもと違うことをしてみる
・反対の手で歯を磨く
・読書をする
・普段読まない本を読んでみる
・掃除をする
・部屋の模様替えをする

など、「う〜ん、どうしようかな?」と考えることをするだけでもいいかもしれない。

「最近、キレやすいな〜」って思う人はご一読を。