読了『感染症の世界史』

人類と感染症の歴史は切っても切れないもの。ただ恐れるのではなく、知識を持って正しく恐れることが大事なことだと、この本を読んで実感した。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

どうしたった逃れることのできない感染症。身近なものだと、風邪。これもいくつものウィルスがあって、それによって出てくる症状も違う。他にもインフルエンザ。毎年必ず流行する。「今年はこれが流行るだろう」と予防接種をしたって、別のインフルエンザ菌が入り込んでしまえば、予防接種も無意味。

いま、全世界は過去に例を見ないような感染症と戦っている。新型コロナウィルス「COVID-19」というやつと。映画だと「見えな敵と戦う」なんていうのもあるけど、それが現実のものとなっている。次々と感染していき、それがどうやって移っていくのかもわからないままの状態。薬も予防接種もない。いま、各国、各企業が急ピッチでつくっているが、実用化するのは来年との話も。

では、どうやって防げばいいのか? それは外にでないこと。過去の感染症も、人の移動にともない、人から人へと移っていった。その昔は移動も今ほど便利ではなかったから、限定的なものであったけど、今は飛行機、新幹線などのあっというまに全国、全世界へ行ける手段がある。日本はなんでもなくても、海外からやってくれば、あっという間に広まっていく。

外へ一歩でも出れば、感染するリスクは当然にある。感染しないためにも、今は大変だけど、じっとしていること。

この本には過去に日本で世界で広まった感染症のことが詳しく書かれている。読むとぞっとすることばかりだけど、いまこの世界で起こっていることを知るには良い一冊だと思う。