鉄道の専門書が経済書として認められた

  • 2019.12.24 

鉄道の専門書と思っていた書籍が、ベスト経済書に選ばれました。「これは○○だ!」という思い込みは捨てて、別の視点を持つことは大事ですね。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

2019年8月に当社から発行した『鉄道政策の改革 – 鉄道大国・日本の「先進」と「後進」-』が、週刊ダイヤモンドの「2019年ベスト経済書」の第20位にランクインしました。当社は鉄道書籍を多く発行しています。簡単な読み物というよりは、マニアックすぎる専門書がほとんど。国鉄時代の切符の元となる資料を集めた、『国鉄乗車券図録』というようなものとか。

だいぶマニアックです。でも、好きな方はいて売れるんです。

今回、選んでいただいた『鉄道政策の改革』は現在の日本の鉄道事業の現状を解説し、世界と比較しながら、今後の課題を見ていくというもの。

長年、交通研究に携わってきた著者がまとめた内容です。日本がどうやって鉄道大国になったのか、その先進性と後進性、欧米との違い、都市部の交通機関競争、新幹線などなど、鉄道の仕組みだけに留まらず、鉄道が果たす役割などを書いているので、経済書としての価値を認めてくれたのかもしれませんね。