カタログを利用しての本の宣伝方法

  • 2019.04.09 

年間、約8万タイトルの本が出ているんですよね。その中から、本を選ぶってとっても大変だと思います。

成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

本屋さん、図書館では「選書」という言葉をよく使います。どんな本を選ぶか、どんな置き方をするか、どんな人に読んでもらいたいか。そのために、いろいろなカタログ、出版社から出している図書目録、チラシ、DM、FAX、新聞、雑誌、ホームページなどなど、あらゆるところから情報を取っているようですが、何せ年間8万タイトルの本が出ているから、選ぶのが本当に大変ですよね。

書店さん向けには、取次さんが出している「週報」というものがあって、1週間ごとの新刊情報をまとめて、希望している書店さんや出版社に送ってくれます。

一覧になっているので、わかりやすいです。僕ら出版社から見ても、他社がどんな本を出しているのか、どんなタイトルを付けているのか、とても参考になります。

公共図書館向けにも同様のものがあります。図書館は公共性があるので、なんでもかんでも購入するわけにはいかないそうで、利用者の方からのリクエストや地域に関連したものなど、図書館ごとに色がわかれるようです。

こちらは、学校図書館(小・中学校)向けのカタログ。

子供たちが読みやすい本を選ぶための内容となっています。当社の本も2つだけ掲載。

専門書が多い中でも、こういうような小・中学生でも読みやすい本もいくつか出しているんです。こうやって、「本があるよ〜」とお知らせしないと、せっかくの良い本も見逃されちゃいますからね。

SNSを使って本のことを広めていはいますが、当社の本を購入する方、書店、図書館の方々がどうやって情報を集めているかを知り、その場へ宣伝していかないと、知ってもらえないので、デジタル・アナログ、両方を駆使して本の宣伝を行っています。