マラソン小説『ヒート』

  • 2018.12.17 

走るのが好きだから、マラソン小説はグイグイ読み込んでしまいますね。

みなさん、こんにちは。

成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

スポーツ小説を書いている、堂場瞬一さんの著書『チーム』を読んで、その臨場感にハマってしまい、他の著書がないか調べていて、見つけたのが『ヒート』。

詳しい内容は読んでのお楽しみということで、箱根駅伝を舞台とした『ヒート』で活躍した選手にスポットを当てて描かれた『チーム』。

世界最高記録を狙うために、横浜・川崎を舞台にしたフルマラソンドラマ。実際、ここまで作り込んだレースだと面白みに欠けるのかもしれないけど、マラソン大会を運営する側の苦労が読み取れる。

今年参加した横浜マラソン。高速道路を10kmくらい封鎖する大会。今年は晴天の中で開催されたけど、去年は台風のため中止。そこまでの苦労が水の泡。泣くしかないですよね。

実際に自分もマラソン大会に参加しているからこそ、読み進めてしまうんでしょうね。

描写の仕方は、各選手、運営側の個々人の思いが行ったり来たりしているので、どんな心情でこの大会を見守っているのか、走っているのかがよくわかる。

500頁超のボリュームだけど、あっという間に読み終えることができました。さて、次は同著者の『チーム2』。どんな内容か、これまた楽しみです。