『最後だとわかっていたなら』

  • 2015.01.20 

先日、仕事でお世話になっている方が亡くなった。59歳。まだまだバリバリ働いていて、その会社の重要なポストにいた人だ。訃報を知った時、「えっ?」と時が止まった。ついこの前まで元気な姿を見せていたのに。聞くと、体調が悪く入院した時には手遅れであったようだ。そこからあっという間に亡くなってしまったとのこと。

葬儀へ行き遺影を見ると、ついこの前までの姿と変わらない。仕事を通じて本当にお世話になった。いろいろなところへ引っ張って行ってもらい、いろいろな人を紹介してくれた。強面な感じではあったが、心優しい人。憎まれ口を叩くこともある人だったけど、世話してくてる人であった。

「久しぶりにプライベートで会おうかな」と思っていたのだが、時間がつくれず、対面したのが葬儀。なんでもっと早く連絡を取らなかったんだろうか。会いたいと思った時に、そこにはいない。

葬儀を終え自宅に戻り、ふと本棚に目をやると、この本があった。『最後だとわかっていたなら』。

明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず

今できることをやろう。今会いたい人に会おう。

毎日、慌ただしく生きていると、本当に大切なことを見失ってしまう。当たり前だと思っていることを、当たり前のようにやっていると、本当に大切な人がモノが見えなくなってしまう。

「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないでね」を
伝える勇気を持とう

言葉で伝えきれていない。会話をするのが当たり前のように思っているけど、そうじゃないこともある。気持ちを素直に伝えよう。

大切なことってなにか、大切な人って誰か、当たり前が当たり前じゃないとうことを、感じることのできた一冊であった。