『「好きなこと」だけして生きていく。』

  • 2015.01.17 

心理カウンセラーの心屋仁之助さん。最近知った人である。Facebookを見ていると、何やら自由な感じ。面白そうだなと思い調べてみると、本を出している。早速、購入したのがこの本。簡単に言うと、「自分で自分のことを苦しめていませんか? もっと自由になって、やりたいことをやってみようよ」という内容。

人は知らず知らずのうちに、自分の周りに自分で壁をつくっている。都合のいい理由をつくり、「これはできない」「◯◯だからできない」など、やってもいない理由を並べて、「やりたくない理由」をつくる。そして、周りの目をとっても気にする。評価、世間体、恥、周囲の環境などなど。

そんなことって本当に必要なの? と僕も常々考えるのだけど、気になってしまうもの。周囲の環境で言えば、例えば車の運転。毎日運転していて思うのが、車に乗ると人はイライラしやすい。車線変更は特にイライラしている人を見ることが多い。ウィンカーを出して普通に入っているのに、前に入られた方は「俺の前に入りやがって」という感じで煽りだす。べったりと車を近づけて時にはパッシングして、終いには入られた車の前に無理矢理入って、達成感を味わう。そして最初に入った車の運転手はそれに怒り、最後は意地の張り合い。運転しながらそんな光景を見ていると「なんだかなぁ」って思ってしまう。

「入った入られた」、そんなことはどうでもいい。それによって腹を立ててもいいことはない。「どうぞ」と譲ればいいじゃないですか。なんでわざわざ怒るのか? 特に車の運転は危険を伴う。事故にでもなれば、こっちも巻き添えをくらう。やめてほしい。

例えば会社。嫌だなと思っている上司の言葉は全て嫌味に聞こえる。本人はそんなことないのに、自分が勝手に嫌だと思っているから、そうなってしまう。でも、それって自分の心構えひとつで変わるもの。「嫌」と思わなければ上司の言葉は嫌味に聞こえないし、普通に会話ができる。まだ、嫌だという思いは相手にも伝わってしまうもの。だから、余計に関係がギクシャクしてしまう。

本書の中にあった、「休みたいけど休めいない」という人。本当にそうなのか? 思い切って「休みたい」と言えば、実は簡単に休めてしまう。「できない」というのは自分の思い込み。それを取っ払えば、明るい道が開けているもの。

もっともっと自分に正直になって、自分のやりたいことをやってみるのがいい。難しく考えずに、目の前にある好きなことをやればいい。

最後に印象に残った一文。

ハードルを低くして、今が幸せだと思える人は、過去にどんな不幸があっても、今が幸せなのですから、「あれのおかげで今の幸せがある」と言えます。
オセロゲームのように、不幸も幸せにひっくり返せるわけです。

本当にそうだなと思う。過去は過去、今は今。今を見ることができれば、幸せなんだと思う。どんなに辛いことがあっても、今は幸せならそれでいい。自身の経験からもそう思う。

軽い気持ちで読み始めた本だったけど、普段自分が考えていることを明確なものにしてくれた1冊でした。