『99%の人がしている悪い習慣を捨て、たった1%の成功者になれる本』

  • 2015.12.24 

この世に生を受けて生きていくと、良くも悪くもいろいろな習慣が身につく。すべてが良い習慣であればいいのだけど、そうでないこともたくさんある。子供のうちは何も考えずに、やりたいようにやるが、大人になり、周囲との調和を乱さないようにと考えると、「これは言わないほうがいいかな」、「この辺で妥協しておこう」など、大人の考えで動くようになる。

しかし1度きりの人生、本当にそれでいいのだろうか? もっとやりたいようにやればいいのではないか!? この本のタイトルのように、悪しき習慣を断てば、成功への道は開けるのだろうか? この本を読んで、やるかやらないかであると思う。「そうだよなぁ」と思うことはたくさんある。そしてやることを決めることもできる。あとは、それを「やるかやらないか」だけ。しかしここで、壁ができる。「やろうと思っているんだけど、時間がない」、「わかってるんだけどね、ムリ」とか。

人は現場を維持しようとする生きもの。新しいことへの取り組みは、それなりの労力が必要。やっても結果がどうなるかわからないことに対して、基本は動きたくない。明らかに効果があると証明されれば動くのかもしれないけど、たぶん動かない人のほうが多いだろう。

しかし、本気で自分を変えて、何か新しいことへチャレンジしたいと思うのであれば、効果があるかどうかなんて考えずに、良いと思ったことは取り組んだほうがいい。やってみてダメだったらヤメればいいし、次の方法を考えればいいだけである。やったことがムダになるということはない。むしろ、それをやったことで自分には合わなかったという気づきを得られるわけである。

特にこの本は、イライラしやすい人にとってはとても良い本だと思う。誰かに対して何かイライラしてしまうということは、相手に期待しているかすべてが自分中心の考えになっているからである。よく、「他人は変えられない。でも自分は変えられる」と言われる。他人に対してイライラすることがあれば、「そういう考えもあるよね」と考えれば楽である。すぐにそうならないかもしれないけど、「人は人、自分は自分」と開き直るくらいのことができれば、けっこう楽に生きられると思う。

自分の普段の行動を冷静に見てみると、「あぁ、そんなことで」と思うことがたくさんあるだろう。そんなことからはじめてみると、意外な自分を知ることができるだろう。

この著者、紙に書くことを勧めている。自分の思ったこと、イライラ、感じたことなどの感情を紙に書くことで、整理できると言っている。パソコンじゃないところが重要なのだろう。僕も行うことで、なにかアイディアを出したいときはパソコンに向かうのではなく、ノートに向う。そして、思いついたことをどんどん書き込んでいく。そうすると、見えてくるのである。次なるアイディアが。その後、整理するためにパソコンに向かう。

今の自分を変えたいと思っている人、一歩踏み出したいけど踏み切れない人にオススメです。