海事の書籍紹介

国際物流のクレーム実務−NVOCCはいかに対処するか―

佐藤達朗 著

クレームへの対応力の差がNVOCCの良否を決める!よくある事柄から共同海損、特殊ケースまでを実務的に解説。関係条約・規則も収録。 【はじめに】より  2007年7月27日にコンテナ船“WAN HAI 307号”とバルクキャリアー“ALPHA ACTION”号の衝突事件が発生した。その後、“WAN HAN 307号”の船主が共同海損を宣言し、共同海損として処理することとなった。  このような大きな共同海損事件は、年に何度となく発生するような種類の事件ではなく、2〜3年に一度発生するようなものである。したがって、日本国内……

商船設計の基礎知識【改訂版】

造船テキスト研究会 著

基本用語から法規にいたる概要、基本計画、船殻・船体艤装設計について、設計の実務者がわかりやすくまとめた入門書。 【まえがき】より  本書は昭和59年9月に初版を出版し、また平成7年に改訂した「商船設計の概要」の全面改訂版である。改訂に当たっては、新しい技術の進歩や関連する規則を取り入れて見直しを行ったほか、一層分かりやすい記述や各編の整合性にも充分な配慮を心掛けた。また書名もこの機会に「商船設計の基礎知識」に改めることにした。  本書の意図するところは、これから商船の設計を勉強しようと思っておられる学生や技術者に、実際に役立……

最新 水先法及び関係法令

国土交通省海事局海技課 監修

水先法と同施行令、同施行規則、同事務取扱要領及び関係法令を収録。(平成21年1月末日現在)巻末に標準水先約款、水先人試験の手引等併載。 <主な収録法令> ・全国水先区一覧 ・水先法 ・日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定及び日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定の実施に伴う水先法の特例に関する法律 ・水先法施行令 ・水先法施行規則 ・登録水先人養成施設及び登録水先免許更新講習に関する省令 ・海上物流の基盤強化のための……

四・五・六級 海事法規読本 3訂版

及川 実 著

過去に出題された海技国家試験を徹底分析。出題傾向に沿って重点解説。法令改正に伴い、内容を改めた改訂版。 【3訂版によせて】 本書は,海技士国家試験(海技試験)の試験科目の一つである,「法規に関する科目」について,主に四級,五級及び六級海技士(航海)を目指す方々を対象として「学科試験科目の細目」に合わせて関係法令の要点を整理・編集し,全てをこの一冊に網羅しております。 2訂版の発行以降,関係法令においては種々の改正がありましたが,その中で特に海上交通安全法及び港則法では,台風等の異常気象等に伴う船舶事故の未然防止策の充実・強化……

造船技術と生産システム

奥本泰久 著

幅広い造船技術を生産システムの面からとらえ、建造技術の発達の歴史や、現在の最新技術を紹介した本。 造船業界は長引いた不況の影響で、団塊の世代である造船のベテラン技術者・技能者が退職した後の後継者が育っておらず、技術や技能の継承に断絶が見られています。 著者は大阪大学接合科学研究所特任教授。企業で技術開発やシステム開発に携わった経験と、その後の大学での研究成果を合わせ、その蓄積を次世代に残そうと本書をまとめました。 造船システムの歴史と概要、生産計画・管理、3次元CADを中心とした生産設計、切断・曲げ・溶接・艤装・塗装など各工事の基礎と……

海の安全管理学−操船リスクアナリシス・予防安全の科学的技法−

井上欣三 著

これまでの海の世界の安全管理は、自然を相手にした予測の難しい事象が多かったこともあり、現実的には事が起きてから対策を取らざるを得ないことが多くありました。しかし、現在ではさまざまな情報が蓄積され、予測技術や解析手法などが飛躍的に発達し、予防安全の実効性が広く認められるようになってきています。 その一方で、予防安全を絵に描いた餅に終わらせないためには、現場の海技者が安全管理の概念から実践的な手法まで習得し、船舶運行能力とともに高度な安全管理能力を身につける必要があります。 本書は、海事における「安全」「管理」「予防安全」の概念を指針……

混乗船のための英語マニュアル

日本郵船(株)海務部 編

船内で明確な指示を出し、円滑なコミュニケーションをはかるため、場面別オーダーの要点、類義語の使い分け等多数例示。好評ポケット判。 【まえがき】より 異文化・異言語を持つ乗組員同士が同一の船に乗船する混乗船では、日常業務を遂行する上で、コミュニケーションがきわめて重要な役割を果たしていることは、疑う余地もありません。最近の混乗船で発生するトラブルの主因として、このコミュニケーション不足が挙げられており、その対策を講ずることが急務との認識に立ち、1992年9月、弊社海務部内関係チームおよび船員研修所等により「混乗船対象実務英語マニュア……

海上衝突予防法100問100答【2訂版】

海上保安庁交通部安全課 監修

海上衝突予防法の基本的事頂を問答形式によりわかりやすくまとめたもの。立法主旨を含めて行き届いた逐条解説。法律、省令条文も収録。 【監修の辞】より  本法は、1972年の国際海上衝突予防規則を国内法化したものであって、内容的にも、船舶運用の原則、慣習等のうちから普遍的に適用されるものをとりあげて明文化するとともに概括的、抽象的な補完規定を置くという特異な立法の形式をとっており、船舶の運用指針ともいうべき性格を有している。  このため、本法の解釈・運用に当たっては、一般の国内法と異なり、その制定の経緯、外国の判例等に十分配慮する……

海上貨物輸送論

久保雅義 編著 斎藤勝彦・水井真治・淺木健司・笹 健児 共著

輸送中の貨物損傷をいかに抑えるかは、物流が発生してから今日に至るまで続く古くて新しい課題でです。 これまで、さまざまな知識の集積や施設・設備の充実などによって基本的には改善されている方向にあり、「名人芸」を必要とする場面も少なくなっています。 その一方で、国際物流が活発化し、様々なレベルの船員・荷役関係者が混在する昨今、海上貨物輸送に関する基礎教育の重要性が改めて見直されつつあります。 本書は、海上輸送の歴史的役割から、荷役設備、損傷実態、コンテナの概要、動揺、船体強度などの基礎知識について図表を多く用いてわかりやすく解説したも……

航海計器シリーズ3 新訂 電波計器

若林伸和 著

最新機材を網羅した、全面改訂版です。 現在の航海に不可欠な衛星航法装置、レーダー、AIS(船舶自動識別装置)を中心に、理論と実務的な使用法を丁寧に解説。専門知識の習得に役立つ用語集を追加。海技士の試験対策にも役立つ内容です。 【はじめに】 近年,船舶運航の分野では自動航行や自律運航のシステム開発が注目されており,様々な業種,機関において研究開発が進められています。その際に重要となるのは,この数十年の間に急速な進歩を遂げている「情報通信技術」すなわちコンピューターと情報ネットワークを中心とした技術でしょう。 電波を利用した通……
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