改訂増補 南極読本ーペンギン、海水、オーロラ、隕石、南極観測のすべてがわかるー


978-4-425-94812-3
著者名:南極OB会編集委員会 編
ISBN:978-4-425-94812-3
発行年月日:2019/11/28
サイズ/頁数:A5判 240頁
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3000円(税別)


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知りたい情報満載の“南極ペディア”
南極は、どのような場所で、
観測隊員たちは何を調べ、どのような成果があったのか――
南極の歴史から、気象、地理、生物、物理観測、生活に至るまで、南極観測隊員が分かりやすく解説。
章の内容を大幅に見直したうえ、最新の成果をまとめた「観測トピックス」を加えた“新・南極読本”を初版から6年ぶりに刊行!

【はしがき】より
南極観測隊は南極に赴く観測船上で「しらせ大学」を開き、初めて南極観測に参加する隊員へ南極自然、観測の歴史などを講義した。また昭和基地での越冬中には「昭和大学」を催し、隊員同士でそれぞれの観測、研究、仕事を語り、互いに理解を深めた。こうした企ての講義録を元に、一般向けの「南極入門書」ができないかという発想で旧版の「南極読本」が作られたが、好評を得て、増版改定版を発行するまでとなった。
南極大陸は「国際地球観測年(IGY)」が始まった当初、地球に残された「地球科学の巨大な空白部」であり、また人類活動による環境破壊や汚染の影響が最も少ない、地球上に残された最大の「原生地域」でもあった。
最初の日本南極観測隊は1957年に日本を発ち、「昭和基地」を建設、予備的観測を開始し、1966年からは本格的な観測が行われ、オゾンホールの発見や内陸露岩域での大量の南極隕石の発見、ドームふじ基地での深層氷床コア掘削による七十万年に遡る古気候、環境変動資料の取得など、重要な成果が得られている。
本書は、これまでの科学調査により明らかにされた南極自然、観測事業を解説することを目的として、南極観測隊OB会によって執筆・編集された。設営や基地生活、砕氷船による輸送に関する解説など南極観測を理解するためには欠かすことができない事柄にも触れている。
今回、初版の内容を全体的に見直し、一部の章については全面改稿、新規「章」の導入などで増補し、新たな増補・改訂版「南極読本」を上梓した。初版にあった「南極セミナー」は削除し、それに代わって「観測トピックス」として新たに加えた。

執筆者を代表して 渡辺興亜

【目次】
1.南極大陸と氷床

 南極大陸と人類
 南極大陸と南極氷床
 南極氷床の成り立ち
 氷床の気候と堆積環境
 氷床雪氷層に残る気候・環境変動の記録

2.気候と環境問題
 南極各基地の気温比較
 内陸域の気候
 オゾンホール問題
 温室効果ガス増加問題

3.昭和基地からの気象観測
 南極の気象・気候観測網の現状
 昭和基地での観測の内容と観測成果
 昭和基地の気象の特徴
 昭和基地の季節の特徴

4.南極大気エアロゾル
 国際中層大気共同観測計画(MAP)が始まった頃
 南極MAPプロジェクトで観測対象となったエアロゾル
 日本隊が見つけたエアロゾルの冬季増大とオゾンホール
 エアロゾルの科学と南極観測

5.オーロラ観測
 オーロラとは何か
 オーロラの形と明るさ

6.南極大陸の地形
 南極大陸の地域と地形
 氷床下の基盤岩の地形
 露岩域の地形
 海底の地形(大陸棚の地形)

7.南極の地図作成
 地球の形と大きさ
 位置の決定
 空中写真撮影と地形図の作成
 南極の地図

8.南極大陸の成り立ち
 南極大陸の地形と地質の特徴
 南極大陸の成り立ちと地質時代
 南極大陸の生い立ちとゴンドワナ大陸

9.荒れ狂う南極海
 荒れ狂う暴風圏を越えて南極の海へ~南極海の構造と特徴~
 海に浮かぶ巨大な氷~大陸生まれの氷山~
 海氷の誕生と成長
 変化に富む海氷
 海氷域にぽっかり空いた窓~ポリニヤ~
 海洋深層循環と気候形成に果たす南極海の役割

10.陸の生物と植物
 南極の生物地理
 種子植物とコケ類
 淡水藻類・菌類・地衣類・細菌類
 植物の生態と環境
 陸上の動物

11.南極海の生物
 南極海と食物連鎖
 南極海のほ乳類
 ペンギン類と飛しょう性海鳥類の生態
 魚類と生理的特長
 底生生物
 植物プランクトン
 南極海洋生態系の鍵種―ナンキョクオキアミ―

12.隕石の発見
 隕石とは
 南極隕石の歴史
 南極隕石の重要性と意義

13.地球物理観測
 地磁気
 地震・重力・測地
 潮汐観測

14.南極大陸発見から観測まで
 南極大陸の発見
 南極内陸探検時代の始まり
 国際地球観測年(IGY)以降

15.昭和基地の建設
 わが国の観測基地
 基地建物
 発電装置
 燃料
 造水と給水設備
 通信
 食糧
 装備
 雪上車
 廃棄物処理

16.観測船の支援活動
 観測船による輸送支援
 「宗谷」の時代
 「ふじ」の時代
 初代「しらせ」の時代
 2代目「しらせ」の時代
 海洋観測支援
 基地作業・野外観測支援

コラム
 南極オゾンホール発見とオゾンホールの消長情報の発信
 氷床コア中の大気成分
 雪氷層掘削機
 やまと山脈
 セールロンダーネ山地
 南極の地図
 南極ドーム頂上の基盤地形
 地質年代はどのようにして決まるのか
 氷底湖(氷床下湖)
 わが国の南極観測略史
 日本の南極観測隊の始まり
 白瀬南極探検
 内陸基地
 同行記者が見た南極観測隊
 南極観測の国際状況

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