読了『ヒカルの卵』

森沢明夫さんの本は何冊目だろうか。表現方法にすっかり魅了されて、どんどん読み進めていきたくなる。他に4冊待機中。次はどんな内容の本だろうか。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

卵で過疎の村を活性化?

例えるならそんな感じだろうか。でも、ただ単に卵だけの話ではない。登場人物の心情が「次、どうなっていくんだろう?」と想像力を掻き立てる。

そして、読み終わってからは「美味しい卵で、卵かけご飯を食べたい!」って思わせてくれる。

本当に美味しい卵って、そのまま食べても美味しいみたい。

内容は読んでもらうことにして、森沢明夫さんの小説には素敵な言葉が散りばめられている。

この本の中にも、

人間ってのはね、過去も未来も生きらんねえの。生きられるのは、一瞬のいまだけ。だから、いまこの瞬間を感謝の気持ちで生きて、それを、ひたすらずっと続けていくだけ。だって、それが幸せな人生を送るってことなんだから

という一文。

本当にそうだなと思う。生きていると、いろんなことがある。良いことも、そうでないことも。辛いことも、悔しいことも。嬉しいことも、楽しいことも。その全てが人生。過去のことを嘆いても、未来を心配しても、今という瞬間は変わらない。だったら、今を一生懸命に、そして楽しめばいい。それだけ。

いろんな不安があるけども、今は今だけ。今を楽しんでいれば、未来も楽しくなる。今、がんばっていけば、未来は明るい。そして「なんとかなる!」っていう思いと、何が起きたって「ツイてる!」って思えば、なんとかなる。

元気をもらえる一冊でした。