読了『なぜ、おばちゃん社長は価値ゼロの会社を100億円で売却できたのか』

この本を知ったのは、新聞広告。気になるものの、タイトルがなんとなく煽りっぽくて、そのときは購入せず。しかし、再び広告で見かける。購入したときのテンションが下がっていて、何かからヒントを得たかった。そんな思いで買った、この本。実にいいタイミングだった。目からウロコと、今の僕に必要なことがたくさん書かれている。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

「100億円で会社を売却できるなんて夢のよう!」っていうことではない。そういうことをするためのノウハウ本ではない。結果的に100億円の価値がつくようになったということ。それまでに、どんなことをしてきたのか、そこが参考となる。けっして、100億円で会社を売却しようと考えてはいけない。

結局はどれだけ必死になって働けるか。きれいごとではなく、お客様のため、会社のため、社員のため、地域のため、日本のため、世界のために捧げられるかということ。特に後継者は、その覚悟が必要。なんとなく会社を継いだ人、やりたくないけどしょうがなくやっている人なんかは読んだほうがいい。

成功するには、成長するには、今やっている仕事を心から好きにならないといけない。そうじゃないと、結果なんかでるわけがない。今、好きになれなくとも、好きになる努力はできる。思いっきり目の前の仕事に取り組んでいれば、何かしら好きになる。どうしてもどうしても向かないと思ったら、その時点で考えればいい。

そして、最後は「人」。社員もお客様も取引先も、すべて人。心を通わせていくことで、たくさんの繋がりと、大きな輪ができていくんだなと思った。

この手の本では珍しい? 著者ご本人の語り口調なので、あっという間に読める。そして何度も読み返してみたい。癖のある人だなとわかるのは、その語り方から。だからこそ、引き込まれていくのだろう。

You Tubeもやられているとのことなので、そっちも覗いてみよう。

会社運営に悩んでいる人、特に後継者にはオススメの一冊です。