これまで生きてきた43年間で、お金の勉強を真面目にしたことがあっただろうか? 一時期、投資に興味を持ち、できる範囲でやってみたものの、株価の動きが気になって気になってしょうがなかったので、しばらくしてやめた。正しい知識がなかったから、「投資=ギャンブル」というような構図ができあがっていた。だから、儲かればすごいけど、損をすると一文無しというイメージさえあった。
みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。
日本の教育システムの中に、お金の勉強というものがないから、よっぽどお金への意識が高い親の元に生まれないと、お金への意識というのは身につかないのだろう。働いてもらった分から、貯金をしてコツコツ貯めるというのが多くの人の考えだろう。
でも、いま銀行や郵便局に預けたって、元手資金が増えていくのに何年かかる? 金融業界では「72の法則」というのがあるらしい。友人のファイナンシャルプランナーからも、以前に聞いたことがあった。「72÷現在の金利」で計算すると、何年で元手が倍になるかという計算。
バブル絶頂期は銀行の預金金利が最高で8%という時代があったらしい。その時で9年預けておけば元手が倍になる。しかし、いまはどうだろうか。0.02%くらい? 元手が倍になるまでには3600年かかる計算。3600年後って、どんな時代になっているのだろうか? 自分の子孫はどうなっているのか。想像もつきませんね。そして、そんなに待ってられません。
だったら、正しくお金の勉強をして、自分のお金を正しく運用し、増やしていくことがこれからの時代は必要になってくる。よく言われているように、社会保障がどうなるかもわからない。この先、年金が本当にもらえるのだろうか。もらえるとしても、微々たるものかもしれない。
今はよくても、老後のことを考えた人生設計をしていかなくては、まともに生きられない時代になるかもしれない。「歳とったら、そんなにお金を使わないから大丈夫」と言う人もいるけども、健康を維持していくためには、それなりのお金は必要だし、若い頃のようにバリバリ動くことも難しくなっていく。「ちょっと今月は頑張って働くか!」という無理もきかなくなっていく。
安心して暮らしていくためにも、お金は必要。そのためにも、いまからコツコツと増やしていき、その増えたお金で老後を暮らしていければいいじゃないか。
この本の中では、いままでお金に関する常識だったことが、実は非常識であることがたくさん書かれている。刷り込みって怖いなと思った。どんなことでも、勉強していかないと、間違った常識を植え付けられる。
来週には、この著者のセミナーもあるので、どんな話が聞けるのか楽しみ。コツコツと積み上げていこう。