読了『子どもが喜ぶことだけすればいい』

子育てって「これが正解!」というのがないから難しい。だけども、それがおもしろい。子ども、それぞれ個性があって、兄弟であっても性格がまったく違う。その子を見ながら、どう育てていくのかを丁寧に丁寧に探っていく。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

長男が中学生になり、思春期突入なのか、最近はうまくコミュニケーションが取れない。そんなときに、この本が目に止まった。正確に言うと、妻が買ってきて自宅に置いてあったので手にとってみた。

読んでみると、大切なことがたくさん書かれている。さすが、佐々木先生。子育てのスペシャリストと言ってもいいくらいの方。

子育ては自分育てと言うくらい、子どもとは自分の写しのような感じ。どこか、自分の所有物という感覚になってしまうが、子どもは持ち物ではなく、一人としての人格がある。小さかろうが大きくなろうが、僕ら親とは別の人格ということを忘れてはならない。

子どもに自分の言うことを聞かせようとするのではなく、信じて見守る。そして、要求があれば叶えてあげる。それが子育てに大事なこと。

しかし、子どもを前にするとついつい、あれこれと言いたくなる。「あれしなさい」「こうしなさい」と。でも、子どもには子どものやり方や言い分がある。それを全て親の言うとおりにはできない。子どもの思うようにやらせればいい。

不安や心配があるだろうけど、見守ること。見ていると、子どもは意外と自分で考え行動するもの。本当に危ないときだけ、手を差し伸べてあげればいい。

ハッとするような言葉がいっぱい並んでいて、今の自分に足りないことだらけだった。子どもだけではなく、大人の人間関係にも当てはまることがたくさん書いてある。子育てに、人間関係に悩んだときにオススメしたい一冊でした。