読了『52ヘルツのクジラたち』

本屋大賞2021の大賞に選ばれた『52ヘルツのクジラたち』。内容はわからなかったけど、テレビでの読者コメントで「孤独」ということが気になって、読んでみることに。悲しい内容で途中で読み進められるか心配だったけど、読んでみるとどこかスッキリした気分になった。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

本屋大賞は毎回楽しみにしている。書店員が選ぶだけあって、どれも読み応えあるし楽しく読み進められる。

ほんのテーマは「孤独」だろうか。すべてが自分と重なるわけではないし、本の内容のようなひどい仕打ちを受けたことはないけども、子供の頃は孤独を感じていたんだと思う。それをいろんな形で発散させて、自分の気持を知ってもらいたかったのかもしれない。

もっともっと愛してほしかったのかもしれない。

だから、どこか共感するところがあったのだろうか。

52ヘルツという、特定のクジラにしか聞き取れない音を、僕も発していたのかもしれない。

孤独では人は生きてはいけない。

誰かに愛されたいし、誰かを愛したい。

そうやって、人も動物も植物も生きていくのだろう。

この本を読みながら、そんなことを思った。