読了『プロデュースの基本』

仕事の基本は、業界が違っても同じこと。音楽プロデューサーが書く本書は、仕事の基本から人との関わり方、アイディアの出し方など、参考になることばかり。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

「音楽プロデューサーが書く本だから、音楽業界の人へ向けた本じゃないの?」と思ったけど、帯に書いてあることを見て購入。

音楽でも本づくりでも誰だって「良いものをつくりたい」と思うはず。「これくらいでいいか」ということでは、良いものはつくれないし、感動を与えることもできない。そのためには、自分のいる会社、業界だけでなく、視野を広げ、多くのことを見ていくことが大事。

時にはまったく興味のないことにも触れてみることで、新たな発見にもつながる。

「なんだこれ?」という驚きが、頭を動かし、次のアイディアにつながることになる。じっとしているのではなく、積極的に出ていき、体験していこう。

本書の中で「そうだよな」と一番共感したのは

正論では人は動かない

という部分。

正論はたしかにその通り。言っている本人も正しいと思っている。しかし、言われたほうがどうだろうか。

グーの音も出ないだろう。

それでいいのだろうか?

ストレートにいうときもあるけども、正論ほど少し遠回りしながら相手の表情を見ながら言ってもいいんじゃないか?

相手の心を傷つけず、でも伝わるように発言する。それが本当の正論ではないかと思った。

誰しも、自分は正しいと思いたがる。でも、そうでないときだってある。相手の間違いを正そうとすることもあるだろうけども、正論をかざして相手のプライドを傷つけてしまっては、何も伝わらない。そういうことも頭に入れて、人と接していこうと思う。

読書後、いつも思うのは、

本は心を豊かにしてくれる

ということ。

忙しくて読書時間が少なくなっているけども、1ページでも、5分でもいいから読む時間をつくっていこう。