読了『お父さんが教える13歳からの金融入門』

お金のことって知っているようで知らない。金融業界の専門用語を聞くと「なんだそれ?」となってしまう人も多いのでは。投資って何をすればいいの? とか、これまで教わってきた人は少ないと思う。そんな、お金のことを教えてくれる1冊。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

子供とお金の話をしたことはあるだろうか? 自分が子供の頃、お金について教わったことがあるだろうか? 「お小遣いちょうだい」「はい、どうぞ」とか、「無駄遣いするなよ」くらいの会話。学校ではもちろん教えてくれないし、大学に入っても、よっぽどそういう専門の科目を取らない限りは、上辺だけの勉強になるだろう。

社会人になっても、基礎的なことは教わるかもしれないけど、日々の業務でそんなこと忘れてしまう。金融業界に行かない限り、お金について勉強することって、何かの節目くらい。結婚、住宅購入、出産、育児などなど。子供の頃から少しずつでもお金に関する勉強しておくと、将来必ず役に立つ。学校ではそういうことをは教わらないので、親が勉強して子供に教えていくような社会になればいい。そのためにも、まずは親が読んで、子供に伝えていこう。

この本では、そもそもお金って何? ということから、世界のお金のこと、銀行、株式市場、企業、経済、税金など、お金にまつわることがたくさん書いてある。聞いたことはあるけど、実際にそれについて説明せよと言われたらわからないことだらけ。

円とドルの関係、税金について、ローンのこととか、本音を言うとよくわからない。その基本的なことを教えてくれる内容。そして、この本で繰り返し出てくる言葉が、

収入の範囲内で生活すること

ということ。住宅ローンはしょうがないにしても、自分の収入以上の生活はしないこと。住宅も身の丈にあった家に住む。車だって、わざわざローンを組んでまで買う必要があるのか? 身の丈にあった車で十分じゃないか。所有欲を表す一つが車だけども、極端な話、「乗れればいいんじゃないか?」とさえ思う。人に見せるために生きているわけではない。自分のために生きているわけである。たまにはご褒美も必要だろうけど、収入を超える生活は必要ない。

そういった大事なことを教えてくれる本でもある。「お金のことがよくわからない」という人にオススメです。

 

これも一緒に読むと、さらに理解が深まります。