極端気象シリーズ4『雷』

  • 2020.08.04 

雷がゴロゴロと音を立てると、なぜだかワクワクした少年時代。空を見上げ、「どこで鳴っているのだろうか?」と探したっけな。入道雲がモクモクと立ち上がると、「雷がくるのか?」と。今でもそれは変わらない。さすがにゴルフ場やキャンプ場でゴロゴロ鳴り出すと「ヤバい」と思い、気象レーダー見ながら避難するかどうかを考える。一度キャンプ場で激しく雷が鳴りはじめ、避難したことがあった。ゴルフでもどこか近くに落ちて地響きがしたことも。どこから来るかわからず、どう避難したらいいかわからないから怖いわけで、逆にどう対処したらいいかわかっていれば、冷静でいられれる。そんな雷のことを解説した本の紹介。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

この本の中では雷にまつわる話から、雷の研究の歴史、落雷のパターンや事故の事例、落雷からの身の守り方、雷雲の見分け方、雷観測など、雷のあれこれが書かれています。事故の事例でいうと、避難したけど木に落ちてそこからの電流が人へ移るということは意外だなと思いました。木に落ちたら人への影響はないと思うのですが、そうではないのですね。

雷には

・直撃雷
・側撃雷
・歩幅電圧傷害
・電線や金属を伝わる高電圧傷害

とあるようです。

直撃雷は開けた場所で人へ直接落ちてくるもの。側撃雷は木の下や側にいて木への落雷が人へ飛び移るものとのことです。

広い場所にいて突然の雷が発生した際には、「雷しゃがみ」といって小さくなってしゃがむこと。すきあれば逃げましょう。そして建物などがない場所では、電線の下にいるだけで落雷のリスクは軽減されるようです。

このように知っているかどうかで危険を回避できるので、これからの時期は特に雷が多くなるので、本書を読んで身を守りましょう。

余談ですが僕の雷体験を一つ。ある冬の日。飛行機に乗って日本海側へ飛んでいったときのこと。着陸態勢に入り「もうすぐ到着だ」と思っていたら、機体に大きな衝撃が。ビックリして目の前の客室乗務員の方と目が合うと「大丈夫ですよ」とのこと。無事に着陸し、仕事を終えて再び空港へ。帰りの飛行機を待っていると、大丈夫と声をかけてくれた客室乗務員の方がいるので話をしたら、行きの飛行機には落雷があって機体に穴が空いたとのこと。「えぇ~!!」と思いながらも、それでも飛べることにビックリ。それ以来、飛行機嫌いがなくなりました。それまでは、飛行機に乗るものの揺れるのが怖くて、乗る度に手に汗を握っていました。