読了『Think Smart シンク・スマート』

  • 2020.03.24 

モノゴト、シンプルに考え、無駄なことを削ぎ落としていく。その先に幸せや成功が見えてくるのだろう。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

世の中はシンプルにできている

本の帯に、

賢人が目指すべきは、
幸福を手に入れることではなく、
不幸を避けることだ

アリストテレス

人は幸せになりたいと誰もが思う。成功したいとも。しかし、幸せや成功の定義は人それぞれ。それよりも、「すべきでないこと」を削除していくことが、幸せや成功への近道なのではないかと、冒頭には書いてある。

危険を避ける。「あっちに行ったら危ないよ」ということが確実にわかっていれば行かない。その、危ない先を多くしっていれば危険を避けることができる。

理由があると聞いてくれる

例えば「これやっておいて」と言うのと、「これは○○という資料で、□□に提出するものだから、いついつまでにやっておいて」と言うのでは、やる人の優先順位やモチベーションがだいぶ違う。人は理由を知りたがる。なぜ、そうなっているのかという理由を。その一言があれば、仕事のスピードもグングンあがっていくだろう。

予定を詰め込みすぎてしまう

計画を立てても、計画倒れになることは多々ある。計画段階で順調にいった場合のことだけを考えているから。人生は予想しないことの毎日。緊急の仕事、体調不良、同僚が休んだりして、うまくいかないことだらけ。そういったことを加味して計画を立てていくことで、予想通りにことが運ぶ。最悪の事態を考えながら、計画を立ててみると、無理のない計画になるかもしれない。

全部で52の項目で、「あぁ、あるある」というような内容で書かれている。これを読んでいると、「人は欲張りだ」って思う。あれも欲しい、これも欲しい、とないものねだり。あるのに、まだ欲しいと手を出す。それよりも、頭でっかちにならず、削ってシンプルに考えることで、「やらなくていい」ことが見えてくるとと思う。あれもやりたいって思うのかもしれないけど、その多くがやらなくてもいいことなのかもしれない。

自分の仕事を見直す上でも参考になる一冊です。