目標を「達成する人」と「達成しない人」の習慣

  • 2015.02.17 

人や会社は年初に期初に目標をつくることが多いと思う。当社も期初に目標をつくり、その達成に向けて皆で進んでいる。しかし、なかなか思うようにはいかない。前年を上回っても、目標を達成するのは難しい。何がうまくいっていないのか? 目標が高すぎるのか? 目標を意識していないのか? 目標そのものの意味が不透明になっているのではないか? 考えることは多々ある。

この本は個人を対象として書かれているが、小さな会社にはとても役に立つ内容である。会社全体を個人として考えれば、目標達成も可能ではないだろうか。

つくった目標を達成するためには、どんなことでもいいから「目標を達成した!」という達成感をみんなで感じることからだ。本書の中でも、低い目標でもいいから「できた!」という成功体験を味わうことが大切だと書かれている。当社の目標は最近「高い」のではないかと思う。来期は少し下げてでも、「できた!」という感覚をみんなで味わいたい。今の目標は「前年アップ」になっている。それはそれでいいのだけども、であるならば「目標は前年を上回る」でもいいのかもしれない。

次に大事なことは、

目標を達成できない人は目的がないまま行動しているため、最後まで行きつかないのです。人は目標では動機づけされず、目的のみに動機づけされます。人は、行動するには必ず理由が必要なのです。(P66)

ということ。目標はつくるけど、「なんのため?」と疑問に思う人も多いはず。つくっている本人でさえ、時が経つと、「えっと、なんのために目標をつくったんだっけ?」となってしまうこともある。そうならないためにも常に「なんのため?」と自分に問うことが大切であり、みんなにそれを発信し続けなくてはいけないのである。

その他、大事なことがたくさん書かれている。

・自分に問いかける
・目標を目に触れるようにする
・「また会いたい」と思われるような行動をする
・不必要なものは切り捨て、必要なものだけ残す
・できる人のいいところを尊敬する
・「伝わる」と「伝える」の違いを理解する
・本音で話をする
・人を巻き込む力
・物事を見極める

などなど。
「うまくいかないな」と思っている人は一読してみると、なにかしらのヒントが得られるはずである。この中に書いてある、何か一つでも実践すれば、突破口が見出だせるだろう。

目標達成している人たちを見ていると、「絶対にやりきる」という熱い思いと、どんなことからでも学ぼうという姿勢、ブレない軸、行動力なんだと感じる。そして先にも書いたが、目標をつくる側は「なんのための目標か」ということを、しっかりと伝えることである。それがないと「やらされ感」だけで動き、目標達成は難しいだろう。目的がわかれば人は動くのである。