子供にだって主張はある『ぼくらの七日間戦争』

  • 2019.07.01 

子供の頃にこの本を読んで、小学校で似たようなことをやったな〜、と思い出しました。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

大人の言うことがすべて正しいのか?

「子供は大人の言うことを聞くのが当たり前」。そんな風に言われたわけじゃないけど、どこかそんな風潮があるのは、今も昔も変わらない。親の言うこと、先生の言うことを聞かなくちゃいけない。でも、なんでそうなんだろうか? 自分が親になってみて、子供たちよりも長く生きているから、どんなことをしたら失敗するか、いけないかを知っているからなんだろうな。だから、子供よりも先に出て「それはだめ」「あれはだめ」と言うのだろう。

子供にだって主張はある

夢中になってこの本を読み、映画を見た。大人に抑えつけられた子供たちの反撃? 主張? が子供心にワクワクしたのを覚えている。そして、今も読み返してみても、ワクワクした。何か溜まっているものが自分にもあるのだろうか? 主張したいことがあるのだろうか?

アニメ化されるということで話題になっているみたい。このタイトルを聞くと、主題歌が頭の中を駆け巡る。すぐに思い出されたということは、当時は相当楽しかったんだろうな〜。

小学5年生のとき、ここまでじゃないけど似たことをやったことを思い出した。クラスの半分で休み時間に脱走。学校の外に出たわけじゃないけど、学校内を逃げ回る。男子トイレ、女子トイレ。使われていない教室。そして最後は屋上へ。

屋上から下を眺めると、運動会の練習をしている。確か「あいつらは不満はないのか?」とみんなで言い合っていたことも懐かしい。そして、先生に見つかった時のセリフを考えていた。「お前ら何やってるんだ〜!」と言われたら「僕らは5年4組だ!」と(当時3組までだった)。

しかし、いざ見つかると、ふてくされながら「すいません」と教室に帰っていったんだよね。その後のことは覚えていない。何か学校に、先生に不満があっての行動だったんだと思う。さすがに戦車で走り回ることはなかったけど(笑)

頭ごなしに叱らないこと

自分も親になってみると、子供のことが心配でならない。だからついつい「大人の言うことは聞いておいたほうがいいぞ」と言ってしまう。しかし、子供からすると「???」であろう。だって、どんなことが起こるかわからないから。そんなこと言われたって「やってみなきゃわからない」だから。

僕ら大人に当てはめてみても、年上の人から「それはな・・・」と言われても時代が違うし、環境も違う。今だったらできるかもしれない。それを頭ごなしに「違う」と言われたら、反発したくなるときもある。ただ、大人は考えることができるから表立って反発することは少ない。子供はそうもいかない。逆に子供で聞き分けがよすぎると心配になる。

だから、どんどんやらせてみるのがいい。成功も失敗も経験してこそ、そこから得ることがたくさんあるから。

久々にこの本を読んでみて、ワクワクしながらも、自分が子供や他人に接する態度を改めて考えさせられた。映画もいいけど、本がオススメです。