もっとたくさん釣りたい人へ。水族館職員が書いた釣りの本。

  • 2019.03.27 

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」相手を知り、自分も知ることで、何度戦っても負けることはないという、ことざわ。釣りにも関係しそうですね。

みなさん、こんにちは。

成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

釣りのヒントは水族館にあった!?

今日、ご紹介するこの本、『水族館発!みんなが知りたい釣り魚の生態』は全国にある水族館から、われこそはアングラーだという29名の職員の方々が、それぞれ得意な釣りジャンルについて解説しています。

毎日魚を見ているからこそ、わかる視点。解説といっても難しく書いてあるわけではなく、職員たちの経験からかかれているので、釣り素人の僕でも、とってもわかりやすいし、「釣りがしたいな〜」って思ってしまうほど、詳しく楽しく書かれています。

魚は人のことも見えている?

例えばこの項目。「魚が見える!魚も見える!」と、おたる水族館の古賀さんのお話。魚は前から上から見えるようです。上は約100°の角度が見えているようで、人から見えていなくても魚からは見えているようです。人が魚を見ようとすると、それなりに近づかなくてはいけないので、魚に見つかってしまうようです。

「へぇ〜、なるほど〜」って思ってしまいますよね。魚の観察をするにも、近づきすぎちゃうと逃げちゃいますもんね。

魚によって食べ方、食べるものが違う

こちらは、京都水族館の佐藤さん。日頃から魚に餌をあげながら、どういうものを食べるのか、どんな食べ方をするのか、魚ごとに観察しているようです。そこから、魚の特徴を見ながら、釣りのヒントにしているようです。

「いつもならこれを食べるのに!」と思って餌を付けても釣れず、思い切って違う餌にしたら釣れたという経験もあったとか。いつも魚を見ているからこそできる技ですね。

ブラックバスの嗜好性

こちらは、神戸市立須磨海浜水族園の野路さん。バスフィッシングのことを解説。バスフィッシングは多くの人に親しまれている釣りのようですね。僕もよく耳にします。ブラックバスは外来生物法で特定外来生物に指定され、飼育も許可制とのこと。一般の方が飼育することは原則禁止です。釣り方も決まりがあるようですね。

そんなブラックバスは餌の嗜好性があるようで、一度気に入ったものはずっと食べるようで、違うものを与えると見向きもしないとか。なので、釣る際はその場所でどんな餌を食べているかを調べることが重要だそうです。それによって釣果にも影響するみたいですね。

コラムで雑学を吸収

途中途中で魚に関するコラムを掲載しています。魚の特性や水族館での飼育の話など、水族館職員だからこそ知っている情報が載っています。

と、このように釣りに関する深い深い話がたくさん掲載しているので、釣りをやられている方、これからやろうとしている方には、ぜひとも読んでいただき、それから釣りにいってもらいたいです。