「東京箱根間往復大学駅伝競走」、通称、箱根駅伝。この長い駅伝名を言える人はどれくらいいるのだろうか?この本を読んで初めて、「こんなにも長い名称なのか!?」と驚いた。毎年テレビの前で、「よし、いけ! 頑張れ!」と応援しているが、その裏には監督の思惑、学生の闘い、選手獲得のための方策など、箱根のために様々な努力があるんだと知った。
マラソンの世界は1秒が、コンマ1秒が大きな差ができ、結果に大きく影響してくる。まして駅伝となるとチーム戦。少しの遅れが、襷を受け取る選手にとってプレッシャーになってくる。体調を万全に整えてきても、レース前日、当日に走れなくなることもあるという。走れても、途中でケガにあうことも。襷がつながらないことも。それが、箱根なのだろうか。と毎年見ていて思う。
数年前、戸塚の中継地点近くを車で走っていると復路の選手たちが走ってきた。ちょうど信号待ちで止まっていたのでその様子を見ると、僕の母校と妻の母校の選手が競い合っていた。二人して「がんばれ〜!」と大きな声で声援をおくったのを覚えている。
箱根駅伝の裏舞台を知ると、次の大会は現地に見に行きたくなる。自宅からほど近いところがコースになっているので、彼らの激走を見て、走るモチベーションをさらにあげようかなと思う。
たしかそろそろ各大学の選手発表があるのではなかったか。次回はどんなドラマが繰り広げられるのか楽しみ。箱根駅伝のことがさらに知りたいなら、見る前に読むことをオススメする。