先日、長男が通っていた幼稚園でお世話になった先生が講演を行うということで行ってきた。そこで紹介されていた本、『メディアにむしばまれる子どもたち』を読んでみた。この本の中でメディアとは、テレビ、ゲーム、スマホなど映像を写し出すものすべてを指しています。
本の中で、メディアに触れている時間が長ければ長いほど、子どもの成長は遅くなり、体は大人だけども心は子どものまま、ということを書かれている。昨今、DSやスマホの普及で、家でも外でもゲームで遊んでいる子どもを多く見る。「外なのにゲームですか?」と目を疑う光景もよく見る。
このメディアに触れると子どもたちはどうなるのか? 本書では、疲労、睡眠不足、うつなどの症状が出ると書かれている。そういった状態になった子どもたちはどうするのか? メディアに触れる時間を強制的に無くすことで、症状は改善されるという。
では、子どもたちをそういった状態にさせている原因はなんだろうか? それは親である。子どもは自分でメディアを買うことはできない。親たちも「与えておけば、静かにしている」という理由から、そうさせているのだろう。しかし、その状態になってからでは遅いのである。1時間程度ならいいだろうけど、何時間も、多いと1日の大半をそれを見て過ごしている子どももいるという。
親がしっかりと管理をして、決められた時間内でやらせるようにしなければ、子どもはいつまでもやり続ける。もしかしたら、親自身が大人になりきれていないのかもしれない。「自分が楽だから」という理由だけで、ゲームをやらせっぱなし、テレビをつけっぱなしにしていないだろうか?
子育てとは、子どもと向き合うことである。目と目を合わせて、対話することである。そこには、ものすごい手間がかかる。そこを怠ったが故に、「まさかうちの子が!」という状況にもなりかねないのである。子どもは親の愛情なしに、きちんと育たない。しかし、しっかりと愛情を注いであげれば、親子仲良く過ごしていくことができるのである。
親はきちんと子どもを育てる義務がある。だって何もせずに子どもが産まれるわけがないから。自分たちの責任において、子どもはやってくるのである。それを自分の都合で勝手な育て方をしていては、育児放棄と言われても仕方がないのである。
いま、その手にしているスマホをいったん置いて、子どもと向き合ってみませんか? 子どもが見ているゲーム、テレビを消して、会話をしてみませんか? 外に出て、走り回るだけでもいい。一緒に何かをやること。ゲームやテレビの平面の中ではなく、体を動かし、話をする。本を読んであげる、できることはいっぱいあるんです。
大人になる前に、子どもとたくさん触れ合って欲しいと思います。