ブランディングとは人を育てること

  • 2014.06.05 

ブランディングとよく言われるが、
その本当の意味ってなんだろうか?

なんの疑問もなく「ブランドもの」ともよく言う。
わかりやすいのはモノや企業のイメージなんだろう。

じゃぁ、そのブランドは誰がつくっているのだろうか?
モノを買う、サービスを利用する人なのだろうが、
根本はそれらを作っている「人」なのだと思う。

どこでも「人」がいて、
人と人との営みによって、
この世は成り立っている。
人がいなければ、何もはじまらないのが、
いまの世界であると思う。

ブランドのそだてかた

という本を読んでみて、
最初は「企業のブランディングの話かな」と思ったが、
読み進めていくと、そうではなかった。

そこには人がいて、人を育てる経営者がいる。
その結果、企業が「ブランド」として、
知名度を上げていくのだと感じた。

共通しているのが「人を育てる」ということ。

この本の中に載っている「スノーピーク」という会社。
今ではキャンプ用品メーカーとして絶大なる人気。
僕も使っている。

キャンプをするまでは何の気にも留めていなかった。
お店の前を通っても気づきもしなかったが、
いざ購入してキャンプをしてみると、
その製品の良さを感じる。

ブランドイメージとして商品やサービスの良さはもちろんだが、
それと同じく「人の良さ」も大事。

スノーピークはどの店舗に行っても人の良さを感じる。
みんな自社製品が大好き。
アウトドアが大好き。
何を聞いてもきちんと答えてくれるし、
それ以上の提案もしてくれる。
だからキャンプがより楽しくなる。

そして、お客さんの声をしっかりと聞く。
一方的な説明ではなく、
どんなキャンプをしたいのか、
どんな楽しみ方をしたいのか、
それによって提案する商品も変わる。

自分が売りたいものを売るのではなく、
お客さんが楽しめるものを売る。
時によっては他社製品を勧めることだってある。
だからなのか、スノーピークがより好きになってしまう。

他にも載っている企業では、

DEAN & DELUCA
MARKS & WEB

も普段から利用している。
スノーピークと同じで共通しているのは、

「お客さんのことをきちんと見ている」

ということ。

どれだけいい商品、いいサービスがあっても、
お客さんのことを見ずに、
社員のことを大事にしていなければ、
ブランドとして認知されることはないだろう。
例えされたとしても、長くは続かないだろう。

そう感じる。

ブランドを育てることは、人を育てること。

この本を読んで、そう感じた。