ブランディングとよく言われるが、
その本当の意味ってなんだろうか?
なんの疑問もなく「ブランドもの」ともよく言う。
わかりやすいのはモノや企業のイメージなんだろう。
じゃぁ、そのブランドは誰がつくっているのだろうか?
モノを買う、サービスを利用する人なのだろうが、
根本はそれらを作っている「人」なのだと思う。
どこでも「人」がいて、
人と人との営みによって、
この世は成り立っている。
人がいなければ、何もはじまらないのが、
いまの世界であると思う。
という本を読んでみて、
最初は「企業のブランディングの話かな」と思ったが、
読み進めていくと、そうではなかった。
そこには人がいて、人を育てる経営者がいる。
その結果、企業が「ブランド」として、
知名度を上げていくのだと感じた。
共通しているのが「人を育てる」ということ。
この本の中に載っている「スノーピーク」という会社。
今ではキャンプ用品メーカーとして絶大なる人気。
僕も使っている。
キャンプをするまでは何の気にも留めていなかった。
お店の前を通っても気づきもしなかったが、
いざ購入してキャンプをしてみると、
その製品の良さを感じる。
ブランドイメージとして商品やサービスの良さはもちろんだが、
それと同じく「人の良さ」も大事。
スノーピークはどの店舗に行っても人の良さを感じる。
みんな自社製品が大好き。
アウトドアが大好き。
何を聞いてもきちんと答えてくれるし、
それ以上の提案もしてくれる。
だからキャンプがより楽しくなる。
そして、お客さんの声をしっかりと聞く。
一方的な説明ではなく、
どんなキャンプをしたいのか、
どんな楽しみ方をしたいのか、
それによって提案する商品も変わる。
自分が売りたいものを売るのではなく、
お客さんが楽しめるものを売る。
時によっては他社製品を勧めることだってある。
だからなのか、スノーピークがより好きになってしまう。
他にも載っている企業では、
DEAN & DELUCA
MARKS & WEB
も普段から利用している。
スノーピークと同じで共通しているのは、
「お客さんのことをきちんと見ている」
ということ。
どれだけいい商品、いいサービスがあっても、
お客さんのことを見ずに、
社員のことを大事にしていなければ、
ブランドとして認知されることはないだろう。
例えされたとしても、長くは続かないだろう。
そう感じる。
ブランドを育てることは、人を育てること。
この本を読んで、そう感じた。