村上春樹作品を読んだのは、これが初めて。とっつきにくいイメージがあったけど、読んでみるとそんなことはなく、サクサクと読み進めてしまう。回りくどい言い方もあるけど、面白いないようであった。
若き2人の男子の生活風景と、男女の関係が恋に発展していく様子は、自分の若いころを思い出した。読み進めていき、最後の方に
惜しまずに与えるものは、常に与えられるものである。
という一文がとても印象に残った。小説の内容とどう関係があるのかわからないけど、生きる上で、仕事をする上で、とても大事なことだと思う。
「出し惜しみ」したって何もいいことはない。知っていることはどんどん伝えていこう。あなたがパソコンやスマホに向かってなにかを検索しているってことは、困っていることや探していることがあるからであろう。それに、親切丁寧にこたえてくれるサイトがあると、嬉しくなるはずである。そうやって、誰かが発信した情報で役に立つと感じるのであれば、自分も同じことをしてあげればいい。
なんでもかんでも教えてあげたり、手伝ってあげたり、優しくしていれば、自分にもそうしてくれる人が増えてくれるはず。また、その逆もしかり。
常に笑っていれば、笑顔の人が集まり、常に怒っていれば、怒っている態度の人が集まるっていうこと。楽しんだり、輝いていれば、人生はハッピーになる。そんなことを思わせてくれた1冊であった。