水産の書籍紹介

魚介類に寄生する生物 ベルソーブックス009

長澤和也 著

寄生虫と聞くと「気持ち悪い」「病害虫」と思ってしまう。しかし、本当にそんなに 悪いヤツらなのだろうか?生の魚を好む日本人にとって、寄生生物は実は想像以上に 身近な存在なのだ。正しい知識を身に付ければ、彼らに対するダーティーなイメージ もきっと変わるに違いない。 【はじめに】より  私たち日本人は、毎日、多くの新鮮な魚介類を食べており、それにつく寄生生物(寄生虫)にも少なからず関心をもっている。しかし、その実際の姿を知る人はほとんどいない。寄生生物に対して、多くの人は気持ち悪いイメージを勝手につくりあげているのが現実だろう。いったい、……

魚の変態の謎を解く ベルソーブックス025

乾 靖夫 著

いもむしが蝶に、おたまじゃくしが蛙になるように、成長とともに大きく様変わりする生き物たちがいる。 なぜ姿を変えるのか?ヒラメ・ウナギ・サケなど、魚の世界における変態の謎を解明する。 【はじめに】より  科学を志す者にとって、一生のうち幾度かは心が躍るテーマにめぐり合うものである。私にとって“ヒラメの変態とホルモンによるその調節”のテーマは紛れもなくそのひとつであった。  さまざまな昆虫やカエルなどの両生類が変態することはよく知られているが、魚が変態することはあまり知られていない。ところが、本書で紹介するように、ヒラメやウナ……

うなぎを増やす【二訂版】 ベルソーブックス010

廣瀬慶二 著

ニホンウナギが国際自然保護連合(IUCN)によって「レッドリスト」の絶滅危惧種に指定された。復活する術はあるのか? いまだに謎につつまれているウナギの生態から資源管理、養殖に必要な環境や増やし方など、ウナギを深く知り、長く愛してほしい。 【二訂版について】 本書の改訂版を出版しておよそ10年が経過し、その間に日本のうなぎ消費量は大きく減少している。これはシラスウナギの漁獲量減少と深く関係している。ヨーロッパウナギがワシントン条約の対象になり輸出に制限ができたことにもよる。また、今年(2014年)6月国際自然保護連合(IUCN)が……

魚の心をさぐる−魚の心理と行動− ベルソーブックス026

益田玲爾 著

魚は何を思い、何を感じて行動しているのか? 群れをつくるしくみは?学習能力は? さまざまな疑問の解明に新たなアプローチで挑む! 【はじめに】より  ハワイの研究所に勤めていた頃、はわい大学動物学部の大学院生と話をする機会があった。サンゴ礁魚類の行動生態学でもうすぐ学位を取るというカート君は、筆者の話を聴き終えてひと言、「あんたのやっている研究は、行動学というよりはむしろ心理学だね」。彼の言葉が、それまで自分のなかでモヤモヤと立ちこめていた霧を晴らしてくれたように思う。  「そうだ、Fish Psychologyと称してみ……
本を出版したい方へ