船舶知識のABC(10訂版)


978-4-425-91162-2
著者名:池田宗雄 著
ISBN:978-4-425-91162-2
発行年月日:2019/10/28
サイズ/頁数:A5判 232頁
在庫状況:在庫有り
価格(本体価格)

3000円(税別)


2019年6月1日発送分より発送費が値上がりとなります。
地域、サイズ、重量により発送費が異なりますので、注文後、発送費のご連絡をいたします。
数量

船の種類、用語、構造など、船舶における基礎知識を網羅した解説書。船体の構造や、主記・補機、艤装等について、図や写真を使ってわかりやすく紹介。
船のことを知りたい人、これから船舶関係の仕事に就く方、船舶の勉強を始める方にオススメの一冊。本書を読めば、船の基本的なことがわかります。

【10訂版発行にあたって】
第二次世界大戦後、輸送コスト切り下げのための船舶の大型化が進んでいます。基幹定期航路に就航するコンテナ船では2万TEU型が大型化の限界であるといわれておりULCSの発注および就航は一段落しています。
第一次世界大戦勃発と同じ頃に建造された閘門式パナマ運河は、第二次世界大戦後の船舶の大型化に対応できず、通航船舶の輻輳による順番待ちなどで、通過時間が伸びました。混雑による遅れがなければ20時間程度で通過できたのが、数日も要する事態が発生するようになったのです。
運河庁はこれを解消するために近代化計画に着手、拡幅工事が始まり、2016年6月27日中国のコンテナ船が運河拡張工事が完成した第3閘門通過の一番船として多くの人々の祝福を受け、翌28日から通航ぎょうむが開始されました。
1914年開通したパナマ運河は大西洋側と太平洋側へ結ぶ二つの閘門(第一閘門、第二閘門)と水路が建設されたのですが、2016年の改修は、1914年建造の閘門はそのまま使用し、大型船を受け入れる大きな閘門(第三閘門)を構築し、これに通じる水路の幅は広い、水深が深い水路に改修され、水路航行時間の短縮を図りました。また渇水に備えてガツン湖の最高水位のかさ上げなども行いました。
1914年に開通した運河のサイズは、第一・第二閘門ともに全長294.1m、全幅32.3m、喫水12mで変化はありませんが、新たに開通した大型船用の第三閘門のサイズは、全長366m、全幅49m、喫水15.2mとなりました。第一、第二閘門を通過できるコンテナ船の積載量は5,000TEU規模ですが、第三閘門を通過できるコンテナ船の積載量は、14,000TEU規模で2.7倍になりました。
第三閘門を通航可能な最大船舶の例として、コンテナ船の場合、12,000TEU、他の船舶の場合、17万D/Wトン、長さ270〜280m、幅40〜45mが示されていましたが、2017年8月22日CMACQM社(仏)のコンテナ船セオドア・ルーズベルト号がアジアから米国東岸に向けてパナマ運河を通航したときは積載容量14,863TEU、長さ365.96m、幅48.252mでありパナマ運河を通航したULCSとして過去最大を記録しました。
また、第三閘門により現在世界最大級のLNGタンカーが満船して通過できることも実証されました。このような状況にありますので最近の事情を取り入れて10訂版を出版することと致しました。
作成に当たり国土交通省海事局、日本船主協会、日本外航旅客船協会、パナマ運河庁、商船三井の皆様には多くの資料をいただきました。
ご協力を心より御礼申し上げます。

令和元年9月
著者識

【目次】
第1章 船の種類

 1.1 総説
 1.2 用途による分類
  1.2.1 商船
  1.2.2 客船
  1.2.3 貨物船
  1.2.4 漁船
  1.2.5 軍艦
 1.3 航行区域による分類
 1.4 外観上の分類
 1.5 推進機関による分類
 1.6 航走時の状態と船体の型状による分類
 1.7 船体の材質による分類

第2章 船に関する基本用語
 2.1 船名
 2.2 船舶番号
 2.3 信号符字
 2.4 船籍港
 2.5 長さ
 2.6 幅
 2.7 深さおよび喫水(吃水)
 2.8 航続距離
 2.9 機関の出力
 2.10 速力
 2.11 載貨能力
 2.12 トン数
  2.12.1 総トン数
  2.12.2 純トン数
  2.12.3 載貨重量トン数
  2.12.4 満載排水トン数、満載排水量
 2.13 喫水(吃水)
 2.14 乾舷
 2.15 船の部位を表す用語

第3章 船の構造
 3.1 船体に加わる力
 3.2 船体の構造方式
  3.2.1 横式構造
  3.2.2 縦式構造
 3.3 主要な強力部材
  3.3.1 縦強力材
  3.3.2 横強力材
 3.4 船首部および船尾部の構造
  3.4.1 船首部
  3.4.2 船尾部
 3.5 その他
  3.5.1 艙口(ハッチ)

第4章 船舶の主機,補機および推進装置
 4.1 主機
  4.1.1 ディーゼル機関
  4.1.2 蒸気タービン
  4.1.3 ガス・タービン
  4.1.4 原子力機関
 4.2 補機
  4.2.1 発電機
  4.2.2 燃料油系統の補機(ディーゼル船の場合)
  4.2.3 潤滑油、冷却水関係の補機(ディーゼル船の場合)
  4.2.4 ボイラー
  4.2.5 復水器(コンデンサー)
  4.2.6 清海水用ポンプ
  4.2.7 造水装置
 4.3 推進装置
  4.3.1 スクリュー・プロペラ
  4.3.2 フォイト・シュナイダー・プロペラ
  4.3.3 ウォーター・ジェット推進
  4.3.4 空中プロペラ推進

第5章 艤装
 5.1 舵
 5.2 操舵装置
 5.3 係船装置
  5.3.1 揚錨機(Windlass)
  5.3.2 ムアリング・ウィンチ(Mooring Winch)
  5.3.3 キャプスタン(Capstan)
  5.3.4 ボラードおよびビット
  5.3.5 フェアリーダーおよびムアリングホール
 5.4 荷役装置
  5.4.1 デリック
  5.4.2 クレーン
  5.4.3 荷役用ポンプ
 5.5 船橋設備
 5.6 居住設備
 5.7 救命設備
 5.8 防火ならびに火災探知および消化設備
  5.8.1 消化ポンプ、消化主管および消化ホース
  5.8.2 固定式消火装置
 5.9 諸管装置
  5.9.1 ビルヂ管
  5.9.2 バラスト管(Ballast Pipe)
  5.9.3 甲板洗滌管(Wash Deck Pipe)
  5.9.4 清水管(Fresh Water Pipe)
  5.9.5 衛生管(Sanitary Pipe)
  5.9.6 排水管
  5.9.7 油管
 5.10 塗装

第6章 海洋環境保護対策に対する船舶の対応
 6.1 船舶起因の温室効果ガス・大気汚染物質の削減
 6.2 国際的な対策
 6.3 造船所と船社の協力による省エネ技術
 6.4 造船技術による対応

(海事図書)

本を出版したい方へ

成山堂書店のBLOG