図解 実用ロープワーク 【増補3訂版】

著者名: 前島一義 著
ISBNコード: 978-4-425-48114-9
発行年月日: 2007-10-28
サイズ/頁数: B5判 182頁
在庫状況: 在庫あり
価格(本体価格)

2,376円 (2,200円)

数量:  

この商品をご購入のお客様はこんな商品も購入されています。

ロープの結び方、つなぎ方、編み方など、150種以上のロープワークを豊富なカラー図解で詳しく説明。初めての人でも楽しく習得できる。
 「結び」の総数は数千種もあると言われています。確かに「結び」の図鑑などには多数の「結び」が掲載されていますが、これをどのようにして作るのか、ということはあまり解説されていません。
 本書では、「基本的な結び方」に重点を置き、いたずらに数を羅列することを避けて図解を多くし、初心者にも容易に理解できることを第一の目的としました。結び方については著者が一つ一つ作ってみて、確認したものだけを掲載しました。

【はじめに】より
 人類が誕生した大昔から「結び」は人々の生活と共に 、さまざまな形で発達してきたものと思われます。住居を作るのに樹木の皮を剝がしてその繊維を使ったり、柔軟な蔦を用いて結ぶことを考え出したり、また狩猟で獲物を捕まえるための罠を仕掛けるのに結ぶことを考え出す、といった具合だったと想像されます。
 「結び」が本格的に発達したのは18世紀から19世紀にかけての大型帆船時代からだと言われています。帆に効率よく風を受けて船を走らせるにはロープ一本一本の操作は欠くことのできない重要な要素です。このようにロープを有効に用いるには「結び」は不可欠のものです。また装飾的な「結び」などは長期にわたる洋上生活で船乗り達が退屈しのぎに競って考案し、お互いに自慢し合ったのではないでしょうか。
 先人達が試行錯誤を繰り返し、失敗を重ねてきた「結び」はイギリス海軍によって今日の形に完成されたと言われています。こうして発達してきた「結び」も、技術の進歩によって最近では他の方法に取って替わられたものも数多くあります。先人が考案した「結び」を「絵にかいた餅」に終わらせることなく、少しでも後世に伝えるのも、私たち現代に生きる者の使命ではないかと考えます。
 近年「手作り」という言葉をよく耳にしますが「結び」についても、まさに的を射た言葉のように思われます。レジャー時代と言われる今日、所有船艇の艤装や装飾を「手作りの結び」で飾り付けてみませんか。また一般家庭においても「結び」はいろいろなものに活用できるはずです。たとえばマイホームの玄関などにロープで組んだマットを敷いたり、置物の下敷きにしたり、あるいは「飾り結び」でスナップ写真の縁飾りを作るなど応用できるものも数多くあります。日常生活においてもロープ一本に命を託すような場面で遭遇することがあるかも知れません。こんなとき自信をもって対応したいものです。
 「結び」の総数は数千種もあると言われています。確かに「結び」の図鑑などには多数の「結び」が掲載されていますが、これをどのようにして作るか、ということはあまり解説されていません。本書では「基本的な結び方」に重点を置き、いたずらに数を羅列することを避けて図解を多くし、初心者にも容易に理解できることを第一の目的としました。結び方については著者が一つ一つ作ってみて、確認したものだけを掲載しました。
 本書を執筆するに当たっては旧海軍の影響を受ける海上自衛隊の「運用術提要」、「運用術教範(案)」を参考にさせていただきました。ここに深く感謝の意を表する次第です。

【目次】
1 ロープの基礎知識

 1 ロープの構成
 2 ロープの分類
  ・材質(原材料)による分類
   (1)ファイバー(繊維)・ロープ
   (2)ワイヤー・ロープ
   (3)コンビネーション・ロープ
 ・撚り方・組み方・編み方による分類
   (1)三つ撚り、四つ撚りロープ
   (2)組みロープ
   (3)編みロープ
 ・大きさ(太さ)による分類
   (1)ロープの大きさ
   (2)ロープの長さ
 ・用途による分類
   (1)静索
   (2)動索
   (3)その他
 3 ファイバー・ロープ
  ・食物繊維ロープ
   (1)白麻索
   (2)タール・ロープ
   (3)マニラ・ロープ
   (4)サイザル・ロープ
   (5)カイヤー・ロープ
   (6)ラミー・ロープ
   (7)棕呂索
   (8)亜麻紐、木綿紐
  ・合成繊維ロープ(化学繊維索)
   (1)ハイゼックス・ロープ(ポリエチレン系)
   (2)ビニロン、クレモナ・ロープ(ポリビニール・アルコール系)
   (3)ナイロン・ロープ(ポリアミド系)
   (4)テトロン・ロープ(ポリエステル系)
   (5)パイレン・ロープ(ポリプロピレン系)
   (6)その他
 4 ロープの強度
  ・ロープに加わる荷重
   (1)破断力(切断荷重)
   (2)堪力(耐久荷重)
    (3)使用力(使用荷重)
  ・ロープの強度概算
   (1)マニラ・ロープの強度概算
   (2)重量物に対する使用ロープの大きさの概算
   (3)ロープの材質と強度比率
   (4)太いロープと細いロープの使用力比
   (5)ロープの結び方・接合方法による強度の減少
 5 ロープの取扱い及び保存(保管)法
   (1)コイルしてある新しいロープの解き方
   (2)ロープの取り扱い上の注意
   (3)ロープの格納保管法

2 基本的なロープの結び方
 1 結着(ヒッチ)
  (1)一結び(ハーフ・ヒッチ)
  (2)二結び(ツー・ハーフ・ヒッチ)
  (3)ねじ結び(ティンバー・ヒッチ)
  (4)巻き結び(クラブ・ヒッチ)
  (5)ひばり結び(カウ・ヒッチ)
  (6)枝結び(ローリング・ヒッチ)
  (7)引き綱結び(ハーフ・アンド・ティンバー・ヒッチ)
  (8)てこ結び(マーリン・スパイキ・ヒッチ)
  (9)くくり結び(シングル・マーリン・ヒッチ)
  (10)二重くくり結び(ダブル・マーリン・ヒッチ)
  (11)あい結び(ハーニス・ヒッチ)
  (12)滑り結び(ランニング・ヒッチ)
  (13)帆綱止め(スリーッパー・ヒッチ)
  (14)天幕結び(ロバンド・ヒッチ)
  (15)掛け結び(シングル・ブラック・ウォール・ヒッチ)
  (16)二重掛け結び(ダブル・ブラック・ウォール・ヒッチ)
  (17)増し掛け結び(スタンナー・ヒッチ)
  (18)ねじ掛け結び(キャッツ・ポウ)
 2 縛着(ベンド)
  (1)大綱つなぎ第一法(プラクティカル・ホーサー・ベンド)
  (2)大綱つなぎ第二法(リービング・ライン・ベンド)
  (3)その他の大綱つなぎ
  (4)もやいつなぎ(ボーライン・ネンド、ツー・ボーライン)
  (5)一重つなぎ(シングル・シート・ベンド)
  (6)二重つなぎ(ダブル・シート・ベンド)
  (7)帆げた結び(スタンスル・タック・ベンド)
  (8)帆綱結び(スタンスル・タック・ベンド)
  (9)帆足どり
  (10)垣根結び
  (11)錨結び(フィッシャーマンズ・ベンド)
  (12)大錨結び(ラウンドターン・アンド・ハーフ・ヒッチ)
 3 結飾(ノット)
  (1)止め結び(オーバーハンド・ノット)
  (2)本結び(リーフ・ノット)
  (3)8の字結び(フィガー・オブ・エイト・ノット)
  (4)糸結び(ロープ・ヤーン・ノット)
  (5)命綱結び(ライフライン・ノット)
  (6)もやい結び(ボーライン・ノット)
  (7)元結び第一法(ウォールノット)
  (8)ダブル・ウォール・ノット
  (9)元結び第二法(クラウン・ノット)
  (10)ダブル・クラウン・ノット
  (11)握り結び(マンロープ・ノット)
  (12)取手結び第一法(シングル・マッシュ・ウォーカー・ノット)
  (13)取手結び第二法(ダブル・マッシュ・ウォーカー・ノット)
  (14)飾り取手結び第一法(シングル・ダイヤモンド・ノット)
  (15)飾り取手結び第二法(ダブル・ダイヤモンド・ノット)
  (16)こぶ結び(スダンディング・タークス・ヘッド)
  (17)掌帆結び(ボースンズ・ノット)
  (18)たが結び(タークス・ヘッド)
  (19)投げ綱結び(ヒービング・ライン・ノット)
  (20)握りこぶし結び(マンキー・フィスト)
  (21)鎖結び(チェーン・ノット)
  (22)腰かけ結び第一法(ボーライン・オン・ナ・バイト)
  (23)腰かけ結び第二法(フレンチ・ボーライン)
  (24)罠もやい結び(ランニング・ボーライン)
  (25)縮め結び(シープ・シャンク)
 4 いろいろな珍しい結び
  (1)首吊り結び(ハングズマンズ・ノット、スキャフィールド・ノット)
  (2)スペイン式もやい結び(スパニッシュ・ボーライン・ノット)
  (3)シート・ノット
  (4)グラース・ノット(グラース・ベンド)
  (5)引き解き結び(ドゥロー・ヒッチ)

3 ロープの接合と端末の処理法
 1 接着(スプライス)
  ・環つなぎ(アイ・スプライス)
   (1)三つ撚りロープの環つなぎ第一法(アイ・スプライス)
   (2)三つ撚りロープの環つなぎ第二法(アイ・スプライス)
   (3)三つ撚りロープの環つなぎ第三法(セールメーカーズ・アイ・スプライス)
   (4)三つ撚りロープの環つなぎ別法1(チェーン・スプライス)
   (5)三つ撚りロープの環つなぎ別法2(アイ・スプライス・ウィズ・シングル・カーラー)
   (6)組みロープの環つなぎ第一法(アイ・スプライス)
   (7)組みロープの環つなぎ第二法(アイ・スプライス)
  ・組みつなぎ(ショート・スプライス)
   (1)三つ撚りロープの組みつなぎ(ショート・スプライス)
(2)親子つなぎ(セールメーカーズ・ショート・スプライス)
   (3)組みロープの組みつなぎ(ショート・スプライス)
  ・撚りつなぎ(ロング・スプライス)
   (1)三つ撚りロープの撚りつなぎ(ロング・スプライス)
   (2)組みロープの撚りつなぎ(ロング・スプライス)
  ・その他のスプライス
   (1)返し止め(バック・スプライス)
   (2)眼索(グランメット)
   (3)鳩目
 2 括着(シージング)
  (1)平締め(フラット・シージング)
  (2)巻き締め(ラウンド・シージング)
  (3)編み締め(ラッキング・シージング)
  (4)ローズ・シージング
 3 端止め(ホイッピング)
  (1)コモン・ホイッピング
  (2)セーラー・ホイッピング
  (3)アメリカン・ホイッピング
  (4)ウエストカンツリー・ホイッピング
  (5)針止め(ニードル・ホイッピング)
  (6)スネーク・ホイッピング
 4 編み止め(ポインティング)
 5 飾り目
 6 上巻き(サービング)
  (1)詰め巻き
  (2)着せ巻き
  (3)上巻き

4 ロープの利用法
 1 防舷物(フェンダー)
  (1)かがり編み
  (2)縄編み
  (3)籠編み
  (4)仮製防舷物1
  (5)仮製防舷物2
  (6)その他の仮製防舷物
 2 網(ネット)
  (1)本目網の編み方
  (2)蛙又網の編み方
  (3)網目の増やし方・減らし方
  (4)網糸のつなぎ方
 3 環綱(ストロップ)
  (1)コモン・ストロップ
  (2)ベール・スリング・ストロップ
  (3)セルベージ・ストロップ(つかね環網)
 4 樽結び
  (1)樽結び第一法(カスク・スリング、カン・スリング)
  (2)樽結び第二法(バッド・バックル)
 5 ステージ(道坂または足場板)結び
  (1)ステージ結び第一法
  (2)ステージ結び第二法
  (3)三角ステージの作り方
  (4)その他のステージ結び
  (5)ボースン・チェアの安全策(マン・ロープ)の掛け方(ロアリング・ヒッチ)
 6 環綱(ストロップ)の掛け方
  (1)環綱掛け方第一法
  (2)環綱掛け方第二法
  (3)環綱掛け方第三法
  (4)その他のストロップの掛け方
 7 係止法
  (1)ロープ・ストッパーの掛け方
  (2)チェーン・ストッパーの掛け方
  (3)ストッパーの掛け方の簡単な覚え方
  (4)仮製ストッパーの作り方
 8 ロープの係止法
  (1)双係柱(ボラード)への止め方
  (2)十字形係柱(クロス・ビット)への止め方
  (3)係柱(ビット)への止め方
  (4)クリートへの止め方

5 装飾的な結び方と編み方
 1 飾り結び
  (1)揚げ巻き結び(セーラーズ・クロス、サウザン・クロス)
  (2)掛け帯結び
  (3)荘厳結び
  (4)菊結び(シャムロック・ノット)
  (5)梅結び(ファイブ・バイト・ノット)
  (6)玉房結び(チャイニーズ・バタフライ・ノット)
  (7)けまん結び(ジュリアー・マスト・ノット、ピッチャー・ノット)
  (8)三つ輪結び
 2 マット結び(マット・ノット)
  ・楕円形マット
   (1)八ツ目マット(8の字マット)
   (2)十目マット(プロロング・ノット)
  ・角形マット
   (1)長方形マット
   (2)方形マット1
   (3)方形マット2(スクェアー・マット)
  ・円形マット
   (1)円形マット1
   (2)円形マット2
   (3)円形マット3
   (4)円形マット4(キャリック・マット)
 3 輪かがり結び(リングボルト・ヒッチング)
  (1)輪かがり結び第一法(シングル・リングボルト・ヒッチング)
  (2)輪かがり結び第二法(ダブル・リングボルト・ヒッチング)
  (3)輪かがり結び第三法(スリー・リングボルト・ヒッチング)
  (4)その他の輪かがり結び
 4 センニット
  (1)平打ち(フラット・センニット)
  (2)丸打ち(ラウンド・センニット)
  (3)角打ち(スクェアー・センニット)
 5 組み飾り(コーチ・ホイッピング)

6 ワイヤーロープ
 1 ワイヤー・ロープの構造
  (1)ワイヤー・ロープノ撚り方
  (2)ワイヤー・ロープの構成による区分
  (3)ワイヤー・ロープの大きさと強度
 2 取扱い方
  ・ワイヤー・ロープの取り扱い
   (1)新しいワイヤー・ロープの解き方
   (2)ワイヤー・ロープの接着についての諸注意
   (3)ワイヤー・ロープの接着の準備と要点
 ・環つなぎ(アイ・スプライス)
   (1)巻きざし法(リバプール・アイ・スプライス、イギリス式)
   (2)籠ざし法(フレンチ・アイ、ロック・スプライス、フランス式)
   (3)フレミッシュ法(ヨットマンズ・ロール・スプライス)
   (4)樵りざし法(ロガーズ・スプライス、ウエストコースト式)
 ・組みつなぎ(ショート・スプライス)
   (1)組みつなぎ第一法(ショート・スプライス)
   (2)組みつなぎ第二法(キャット・スプライス)
 ・その他の接合法
   (1)撚りつなぎ(ロング・スプライス)
   (2)Uボルド・クリップ止め
 ・ワイヤー・ロープの強度の減少

シーマンの常識
 1 港内での錨の入れ方
 2 係留時の注意点
 3 他船に横付けして上陸する場合のマナー
 4 他船や岸壁に横付けする場合の要点
 5 錨の投入準備
 6 岸壁係留時のもやいロープの係止法
 7 曳航される場合の注意点
 8 天気の予測
 9 ゴミの投げ捨てとマナー

著者の紹介
1937年島根県生まれ。
1957年海上自衛隊入隊。護衛艦、敷設艦勤務。高等科運用卒業。
特修科海上輸送修業。
1970年東京商船大学文部教官となり、練習船汐路丸航海士、実習船
やよい船長の後、航海実習教室副主任として学生の指導にあたる。
2003年4月退官、現在に至る。

(海事図書)

本を出版したい方へ

成山堂書店のBLOG