タイトルだけ見ると、「ずる賢く生きていくのかな?」と思ったけど、読んでみるとそんなことはなく、人として正しい生き方であり、適度に力を抜いていく方法である。真面目な人ほど、「こうしなきゃ!」と一度決めたことを曲げることをしたがらない。しかし、それでは疲れてしまう。この本に書かれているような内容を一つでもできると、生きることが楽になるのかもしれない。
新書なので気軽に読んでいたのだが、思ったよりもチェックポイントが多く、付箋をペタペタ貼っていった。そこから、気になったところを抜粋。
・小さな火花も荒野を焼き尽くす
大きな問題じゃないとタカをくくっていたら、以外に大きな問題に発展してしまう。
・何を「問題」として設定するか
問題と思うことは人それぞれ違う。ある人は問題と思っていることも、別の人は問題と思っていないこともある。「それは問題だ!」と言われても、「そんなことはない」と反発するのではなく、そこにどういったことがあるのか考えることが必要である。
・時間当たりの仕事量をいかに増やすか
時間に使われるのではなく、いかに時間をマネジメントするかが大事
・必要な時間は最初に天引きしてしまう
必ずやらなければならない仕事を書き出しておく
・人脈は仕事の中でつくるもの
本当に大切な人は自然と現れます。異業種交流会などあっちへこっちへ行く必要はない。
・上司にはゴマをするくらいでいい
独りよがりの正義感で上司に正面からぶつかるなどというのは、一番愚かな人間のやることなのです。
・「教養」が失言をなくしてくれる
教養とは、偏りのないこと、やわらかい思考のこと。
・受けた恩は忘れがち
人にしてあげたことはよく覚えているけど、してもらったことは結構忘れてしまうもの。受けたことはメモするなりして、頭のどこかに置いておきましょう。感謝することを常に忘れずに。
・復讐は神に任せる
復讐は人間がするのではなく、神が行うもの。神の怒りに委ねよ。正しい行いをすることが何よりも大事なことです。
組織に属する人、人としての生き方として大切にしたいことがいろいろと書かれています。仕事がうまくいっていない、人間関係がうまくいっていないなと感じる人におすすめです。