読了『虹の岬の喫茶店』

電車の中で読むのは注意です。涙が止まらなくなりますので。幸いにもマスクを付けているので、目元までマスクを上げて、涙しているのをなんとかごまかしました。この方の作品は、涙することが多いです。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

こういう喫茶店、日本のどこかにはあるんだろうなと思いながら読み進めました。実際、岬の先端にあったら危ないんだろうけど、それでも風景を思い描きながら読み進めていくと、本当にそこにいる気分になる。

お店の中はこんな感じかな、お店のご主人はこんな人だろう、場所はこの辺りかな、と想像しながら読むのが楽しかった。

でも、今回の作品は「死」をテーマにしていることが多く、読むのが苦しくなる部分もあったけど、なぜか救われた気がした。最近、いろいろあり心が不安定だった。そんな中で、この小説に出会って、「これじゃいかん!」と思うことがあり、立ち直ることができた。

本はただ読むだけではなく、勇気や元気をくれることもある。たった1冊の本に救われることだってある。それが本との出会いなんだろう。だから、読書がやめられない。一期一会の本との出会いをこれからも楽しんでいこう。