笑いと感動『鬼塚パンチ!』

  • 2015.03.05 

またまたのめり込んだ1冊、『鬼塚パンチ!』。サッカーばかりで勉強はそっちのけのハヤト。そのお父さんは床屋を営む、ドレッドヘアーのぶっ飛んだ人。サッカーに明け暮れていたある日、隣にみどりちゃんという子が引っ越してくる。そこから、ハヤトの猛勉強がはじまる。絶対無理だと言われていた高校に見事合格。みどりちゃんとの楽しい高校生活がスタートするかとおもいきや、ある日突然、ハヤトの頭はパンチパーマに!

ハヤトを囲むサッカー仲間、ぶっ飛んだお父さんと、家族を支えるお母さん。優しく見守る担任の先生と、生活指導と称して、学生を自分のおもちゃのように扱う生活指導の先生。出世のことしか頭にない教頭。憧れの先輩だったあの人は・・・。

愉快痛快、読んでいて「あぁ、わかるわかる」と男子なら誰もが思う、思春期を上手に描いている。あまりにも面白すぎて、電車の中で読むのは危険です。読みながらおもいっきり笑いたい人は家で読むことをおすすめします。高校生の恋愛模様を上手に描いていて、笑いありの内容かとおもいきや、最後ではとても大切な気付きがありました。

夢をかなえるにはまず努力をすること、次にチャンスが巡ってきたときに気づくこと、そして最後に、巡ってきたチャンスをつかむことが必要なんよ、と。

本書内ではサッカーのことを言っているが、ビジネスの場面でも同じこと。チャンスは待つのではなく自ら掴んでいくこと。そのためには、日頃からの努力が大切。努力している人にはチャンスは巡ってくるし、そのチャンスに気づくことができる。なんとなく毎日が過ぎている人はにチャンスすら気づかないのであろう。

大笑いした1冊でした。