読了『苦境と逆転の知将軍 明智光秀の生涯』

「明智光秀は織田信長を本能寺でやっつけた」っていうくらいしか、明智光秀のことは知りませんでした。いまやっている大河ドラマ「麒麟がくる」を見はじめて「どんな人物なんだろう?」と興味をもったわけです。

みなさん、こんにちは。
成山堂書店という専門書をつくっている会社の三代目(専務)の小川啓人です。
海に関すること(船、海洋、水産)、気象、飛行機、鉄道などの物流の専門書から、
深海魚、釣り、海の生き物などの趣味的な本までを発行しています。

その生涯は意外と知られていないようで、有名なのは「本能寺の変」。その後、天下を取るものの、あっという間にその座は奪われてしまいます。

詳細は本書に委ねるとして、僕が興味を持ったのは、「なぜ、織田信長を打ったのか」ということ。諸説あるようですが、この本の中では、

「気に入らない人がいるとやっつけてしまう織田信長。もしかしたら自分もそうなるのかもしれないと危機感を持った明智光秀は、やられる前にやっちまえということで、本能寺を火の海にして、織田信長をやっつけた」

ということが書かれています。でも、実際には織田信長は明智光秀のことを信頼していたとのこと。そのことを明智光秀に伝えていれば、そんなことは起こらなかったのかもしれない。

これは現代においても言えること。部下のことを信頼しているのに、それを伝えない。叱咤ばかりで、激励をしない。大事にしているのに怒ってばかり。それだと、「自分は信用されていないんだ」と思われて、有能な部下が辞めていってしまうことに繋がってしまう。

照れくさいとか、「言わなくてもわかるだろ!」と考える人もいるけど、口に出して言わないと、絶対に伝わらない。言えば「そうだったのか!」って気づいてくれる。大切にしている人へは照れずに伝えよう。特に自分にも人にも厳しい人は、意識したほうがいい。僕はまさにそんな人だから・・・。