本の売り方が変わってきている

本はつくって終わりではなく、企画の段階から販売のことを考えなくてはいけない。しかし、出版不況とずっと言われている現在、従来通りの売り方をしていても、売れるわけはない。2018年8月30日号の業界紙「新文化」では、本の売り方のことについて書かれていた。

その昔、本を買う人が多い時期は「何もしなくても売れていた」ようである。とにかく、本を仕入れ、並べるだけで飛ぶように売れていたようだ。しかしその後、不況の煽りを受け下降線をたどり始めていたとき。売れにくくはなったけど、「何かすれば売れていた」とのこと。

しかし現在、「何をしても売れない」という時期になっている。店頭での展開、DMだったりイベントだったり、出版社は広告を出したりと、いろいろなことをやっているのだけど、売れない。売れている本もあるけど、全体で見ると売れない。

30年前と今、世の中はどうだろうか? 大きく変わっている。誰もがいつでもインターネットに繋がれる時代。通信費とスマホ本体代金を除けば、無料でたくさんの情報を手に入れられる時代。本以外にもたくさんの娯楽がある現代。本を読むという価値が薄くなってきている。

そういった内容の記事が書かれていた。そしてここにも「本の素晴らしさを伝える」とも書かれている。僕も常にそう思っていることで、「本はこんなにも楽しく素晴らしいものだよ!」と伝えている。本は無くても生活していけるかもしれないけど、本があれば豊かになれる。楽しみが増える。そして、勉強に役立つ。特に当社のような専門書は、まだまだ勉強のお供に必要なもの。ページをめくり、必要なところに線を引き、付箋を貼って、すぐに開けるようにする。そこが本の良さである。

だからもっともっと本の楽しさを伝えていきたい。本の持つ力を知ってもらいたい。そのためにも、僕ももっともっと本を読んでいこう。昔のようにたくさんの本を読んでいこう。じゃないと、本の魅力を伝えることができないからね。