水生生物の育成(養殖・増殖・希少種保全)の魅力や課題全般を学ぶことができる入門書。魚貝類の繁殖や発生・清澄を学べる基礎編を設けた他、水族生態・海洋環境・生物保全・食品・経済分野のコラムも充実。水族を学ぼうとする初学者から指導者必携の教本。
2000 年代に入り,多くの大学・学部・学科の名称から水産の名が消え,海洋や水圏という言葉に置き換わった。何を学ぶ場か分り難い組織名になった,というお叱りを受けることもあるが,海洋という名がついて以降,少なくとも編者が勤める学科には,より多様な分野に興味を有する学生が入学してくるようになったと感じている。本書の主題である魚介類を育てる学問領域をみても,水産との名が付いていた時代の学生は,養殖産業や水産資源の生産を学ぶことを目的として,水産養殖学や増養殖学といった科目を受講した。しかし,現在は良くも悪くも水産という意識が希薄となり,水族館や希少魚の保全といったいわゆる水産以外の水族関連分野に関心を示す学生も多くみられる。
このような状況を背景に,本書は対象生物を水族(水生生物全般)とした上で,養殖や増殖分野の魅力や可能性も伝わるよう,水族の育成や課題などを学ぶ入門書として作成した。主な読者層は水産・海洋系の大学等に属する1~2年生やその指導者とし,執筆を担当していただいた先生方には,平易な文章や分かりやすい図表に加え,専門用語に脚註を付ける,コラムを設けるなど,初めて本分野を学ぶ方の理解が進みやすいように様々な工夫をしていただいた。指導者にも役立つ書籍となることを意識し,養殖や増殖事業を支える法律に関する内容も加えた。
なお,水族の育成には,水産学,生物学,生態学,海洋環境学,保全学,食品学,経済学など,いくつもの学問分野が関与している。また,育成の対象となる生物も多種多様である(口絵−1)。一方で,初めて本書を開く方の多くは,上記の一部の分野や生物種にしか最初は興味がないかもしれない。高校等で生物学を学んだことがないような方もおられるかもしれない。よって本書は,水族の繁殖や成長などの基礎(1~4章),養殖(5~11章),増殖(12~16章),希少種保全(17~18章)の4部構成とし,どの章からでも読み進めることができるものを目指した(口絵−2)。
本書の刊行にあたり,多忙の中,各章・項の作成に尽力してくださった執筆者の皆様,供に本書の作成に取り組んでいただいた編者の鈴木伸洋先生,㈱成山堂書店の小川典子社長と本書の企画段階からお世話になった担当編集の宮澤俊哉氏に心からお礼申し上げる。
先日(2022年12月)、人工生産ウナギの試食会が行われ、大きなニュースになりました。現在の養殖ウナギは稚魚であるシラスウナギを捕らえてから大きく育てるものですが、このシラスウナギの不漁が続き、ニホンウナギは絶滅危惧種となってしまいました。
そこで2014年から、鹿児島の会社が卵からウナギまでを人工で育てる完全養殖に取り組んできたのです。2017年には地上でのシラスウナギの生産に成功し、2022年になって完全養殖のウナギが100匹程度生産できたのです。
こうした養殖は、かつては海や池、湖など、魚の生息する場所で、漁業権を持つ漁業者、水産業者によって行われてきました。しかし現在では、海の魚を内陸部で行ったり、水産業以外の業種の企業が参入して行ったりすることも多くなっています。
日本人の魚離れが進んでいる現在、水産業は後継者不足や不漁に悩み、水産系の学部学科を持つ大学や水産高校も、「水産」の名前を使わなくなることが増えています。しかし一方で、魚介類の養殖や育成は新たなビジネスチャンスとみられていることもまた確かなのです。
今回ご紹介する『水族育成学入門』は、水産を学ぶ学生向けのテキストです。水生生物全般の発生と生態、養殖・増殖技術、漁業管理、希少種保全まで水族とそれに関わる法律や制度について広く学びつつ、栽培漁業の魅力も知ることができます。天然の漁業資源は減少を続けていますが、新たな養殖技術が確立され、新顔のおいしい魚や今はおいそれと食べられなくなった魚が食卓に上ることがあれば、日本の食生活と水産業はもっと豊かになるでしょう。
この記事の著者
スタッフM:読書が好きなことはもちろん、読んだ本を要約することも趣味の一つ。趣味が講じて、コラムの担当に。
『水族育成学入門』はこんな方におすすめ!
- 水産業に従事することを目指す学生
- 水産・海洋系大学の教員
- 漁業関係者
『水族育成学入門』から抜粋して3つご紹介
『水族育成学入門』からいくつか抜粋してご紹介します。本書は水族の育成を学ぶ学生とその指導者を主な対象とするテキストですが、水産分野から少し範囲を広げ、対象生物を水族全般とし、水族館や海洋環境保全に関わる分野もカバーしました。水族の産卵・生殖、発生、成長と順を追って解説したあと、養殖・増殖について述べ、養殖漁業や環境保全についても触れます。各章の最後には、より詳しく学ぶための参考書リストが付属しています。
養殖形態の分類
(1)給餌様式による分類
水族の養殖対象生物には、魚類、貝類、甲殻類、藻類があげられます。餌を与えて育成する養殖形態を給餌養殖と呼びます。水中の有機物を摂取する二枚貝や藻類の養殖は給餌が不要なので、無給餌養殖と呼びます。
その地域の生態系をうまく活用し、餌が自然発生することで養殖する方式を粗放的養殖と呼びます。反対に、生産性を高めるために高タンパクの餌を給餌し、様々な環境要因を管理して生産する方式を集約的養殖と呼びます。
(2)水域による分類
養殖形態は、利用する水域の違いでも分類することができます。河川水や湧水、溜め池、水田、湖沼などでの養殖を内水面養殖と呼びます。海水魚や藻類を海域で養殖するものは海面養殖といいます。
また近年、海水魚を陸上で養殖する手法が確立されました。このような生産方式は、陸上養殖と呼んで分ける傾向にあります。
(3)用水による分類
陸上養殖は、使用する飼育水によって2つの形態に分けることができます。
かけ流し:河川水や湧水を飼育池に流し入れたりポンプで汲み上げたりして常に新しい水を飼育水として導入し、飼育後の古い水を排出する。陸上養殖の多くがこの方式。
循環式:飼育水を濾過槽に循環させ、水の中のゴミを取り除き、アンモニアを毒性の低い硝酸に酸化させた後に飼育水として水槽に戻す。完全閉鎖循環濾過方式と、かけ流しを補う半循環方式がある。
(4)養殖生産方式による分類と養殖施設
魚類養殖は、生産方式や対象種によってもいくつかの型に分類できます。魚類の海面養殖で用いられる方式を紹介します。
① 築堤式養殖
満潮時に堤防で仕切られたクリーク内に外の海水が流れ込み、干潮時にはクリーク内の海水が外に出て行きます。潮の干満で水が交換されるため、電力などのエネルギーを使用しない低コストの養殖が可能です。一方、大量に魚類を飼育すると水質悪化を招くため、生産性は高くありません。堤防をつくる初期投資が大きく、環境への影響も大きいことから現在ではほとんど行われていません。
② 網仕切式養殖
施設建設費用を安価にするため、網で養殖池を仕切ったものです。しかし残餌などが残りやすいため生産性が低く、現在では干潟での一時畜養などに利用されているだけです。
③ 小割式養殖
生簀を海や湖に浮かべて養殖する生産方式を小割式養殖と呼びます。生簀は常に生簀内の水が交換されるため、酸素量や水質の維持も容易で、大量の魚を養殖することができます。陸上養殖のように電力を使うこともないため生産コストも低く抑えられ、海面養殖の主力生産方式となっています。
生簀は水面に金属や木材の枠があり、その枠に網を張ります。枠にプラスティックや発泡スチロールでできたフロートを取り付けることで、生贄に浮力を持たせます。生簀の大きさや形、材質などは魚種や生産組合によって様々です。生簀の材質はナイロンやポリエステルなどの網地のものと、鉄や真鍮などの金属製があります。
生簀は波浪の影響を受けやすいので、外洋には面さず潮通しの良い水道や湾央から湾口などに設置します。台風の接近時には生簀を湾奥や港内に移動させたり、フロートの空気を抜いて生簀を沈下させる浮沈式生簀を採用したりして対応します。
④ 陸上養殖
小割式養殖は底質が常に動くため、ヒラメやクルマエビ等の底生生物には適しません。これらの種では海水を陸上にあげて水槽で飼育する陸上養殖も行われています。
陸上養殖は、汲み上げた海水を陸上の水槽内で管理するため、建設コストに加え水温や水質の維持、電気等のランニングコストが高くなる一方、海面養殖よりも安全性が高く、環境への配慮も容易です。区画漁業権が必要なく、民間企業が参入し易いのも特徴です。
近年濾過技術が進歩し、場所を選ばない閉鎖循環濾過による陸上養殖が可能となりつつあります。閉鎖循環濾過による陸上養殖は、かけ流しよりさらにコストがかかりますが。内陸でも設置でき、病原体の侵入リスクも低いなど、多くのメリットがあります。
様々な業種の会社が陸上養殖に新規参入している中、農水省は実態把握のため、水産物の陸上養殖について、2023年4月から届け出制度を導入する方針を固めました。安くて美味しい魚介類が提供されるのは消費者としては有難いですが、安全のためにも生産者はきちんと把握しておきたいですね。
水族の栄養学
(1)魚類栄養学と配合飼料開発の歴史
魚に与える餌に含まれる有効成分や栄養素の代謝に関する研究は、20世紀に入ってから始まりました。
日本では、淡水魚に蚕の蛹などを与えていたことによる栄養性疾病の克服のため、1950年台半ばから栄養学的な研究や配合飼料の開発が開始されました。1960年代に入るとペレット状の配合飼料が使用されるようになります。この成果は急速に養殖現場に普及しました。
一方海水魚の養殖でも、餌の生魚が原因の栄養性疾病や海域の自家汚染が問題となりました。栄養要求の解明や飼料開発が1960年頃から始まり、冷凍して砕いた生魚と粉末状の配合飼料を混合してペレット状に固めたモイストペレットが開発されました。1990年頃には、より海水魚に適したペレットが開発されています。
(2)水族の栄養要求
必須栄養素は対象動物の要求量を満たすように飼料に含まれる必要があり、それが欠乏していたりバランスが悪い飼料を与えると、生産効率が下がったり、奇形や行動異常などの欠乏症を呈することがあります。
① 三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)
家畜に比べ、養殖魚では飼料中のタンパク質の割合とエネルギー含量が高く、その分炭水化物が少なくなっています。魚類や甲殻類ではタンパク質や脂質が重要なエネルギー源となっているからです。
・タンパク質:体内でアミノ酸に分解され、筋肉や結合組織、酵素やホルモンなど生命活動に重要な物質に合成されます。またアミノ酸を更に分解し、エネルギーを得ます。タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のうち、魚類や甲殻類では10種類が必須アミノ酸となっています。
・脂質:脂質はエネルギー源や必須脂肪酸の供給源以外にも重要な役割を担います。甲殻類ではコレステロールとリン脂質が、魚類の仔稚魚期ではリン脂質が必須とされます。
必須脂肪酸は魚種により異なり、淡水魚では概ね冷水性魚類はリノレン酸、温水性魚類はリノール酸とリノレン酸、熱帯性魚類はリノール酸が必須となっています。これらの脂肪酸から、体内でエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)アラキドン酸を合成します。海水魚の多くはEPAやDHAを必須とし、淡水魚のようにリノレン酸からは合成できません。
・炭水化物:エネルギー源や、様々な物質を合成するための基質として利用されます。肉食性魚類に比べ、雑食性や微細藻類食性の魚類では炭水化物の利用性が高くなっています。
② エネルギー
タンパク質、脂質および炭水化物は、ともにエネルギー源として利用されます。タンパク質は高価で、アミノ酸が分解されて生じるアンモニアが環境汚濁の原因となることから、飼料には可能な範囲でより経済的な脂質あるいは炭水化物を配合し、タンパク質の配合率を下げることが求められます。
③ 微量栄養素(ビタミン、ミネラル)
生体内での酵素反応の補酵素や生理活性物質などの構成成分として、さらにミネラルは骨組織の成分としてだけでなく、神経伝達や筋収縮などの生命活動に重要な役割を果たしています。
・ビタミン:水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分類されます。必須成分として前者にはビタミンB群およびC、コリン、イノシトール、パントテン酸、ナイアシン、葉酸およびビオチンが、後者にはビタミンA、D、EおよびKが含まれます。
・ミネラル:多量元素と微量元素に分類され、必須成分として前者にはカルシウム、塩素、マグネシウム、リン、カリウムおよびナトリウムが、後者には一般的に銅、コバルト、クロム、ヨウ素、鉄、マンガン、セレンおよび亜鉛が含まれます。
④ その他の栄養素
魚類の一部では体内で含硫アミノ酸から合成する能力が十分ではないため、 タウリンが必須栄養素となっています。また酵母などの微生物に含まれるβ-グルカンや核酸、ビタミンCなどが魚の免疫活性を高めることや、アスタキサンチンなどカロテノイド系色素が成熟や卵質の改善に寄与することなどが報告されています。
魚介類にはタウリンが豊富に含まれますが、ブリやヒラメ、マダイなどの海水魚は生合成能力が低いようです。海水魚の飼料が植物性に偏ってタウリンが不足してしまうと、胆汁色素が肝臓に蓄積する障害が起こるそうです。人体でもタウリンは重要な働きをします。詳しくは当社刊『読んで効くタウリンのはなし』をご一読ください。
ニジマスの養殖
(1)サーモンとトラウト
日本でサーモンといえば、シロサケやタイセイヨウサケをイメージすることが多いでしょう。一般的にはサケをサーモン、マスをトラウトと呼びますが、国内の小売店ではサーモントラウトまたはトラウトサーモンと呼んでいます。この多くはニジマスです。
ニジマスは北米を原産とするサケ科サケ属の淡水魚(陸封型)で、降海型のニジマスはスチールヘッドと呼ばれます。全世界に移植され、食用や釣り魚として活用されています。
(2)国内における状況
ニジマスが国内に初めて持ち込まれたのは1877年といわれています。その後新たな養殖手法が導入され、内水面養殖業に欠かせない魚種として活用されてきました。
20℃以下の冷水を好むことから、長野県、静岡県、山梨県など、標高が高く清涼な湧水や河川水を飼育水に利用できる地域で生産が盛んです。また育種を利用した大型化や、温暖な地域の宮崎県でも高水温耐性系ニジマスを用いた養殖が行われています。
(3)養殖生産過程
①種卵生産
養殖用の種卵は、大型の飼育池を有する民間養魚場や公設水産研究機関で生産され、販売・配布されています。採卵は成熟した大型個体を使用して寒冷期に行われます。親魚の腹から卵を絞り出し等張液で洗卵した後、オス親魚の精液で媒精し、清水と撹拌して受精させます。その後吸水させて卵消毒をしてから孵化盆に収容し、孵化槽で通水しながら管理します。積算水温で150~180℃になると、発眼卵になります。この段階で検卵作業が行われ、残った優良な発眼卵が育成用に使用されます。
② 稚魚育成
購入した発眼卵は、屋内の孵化・稚魚育成施設に収容されます。 孵化後、稚魚が摂餌を始める直前から細粒の配合飼料を与えて餌付けを始めます。成長に合わせて給餌し、数gサイズの稚魚まで育成します。その後、屋外の稚魚池で数10g サイズまで育成します。最終的には大型飼育池へ収容しますが、この移動時に選別を行い、魚体サイズ別に飼育池に収容します。この選別を怠ると、成長のばらつきや魚病を誘発する原因ともなります。
③養成
育成池に収容後、概ね1年以内に80~100gの塩焼きサイズまで育成することができます。本種は長年の飼育実績から成長状況を推定することができるので、計画的に育成生産できるメリットがあります。大型化や親魚用飼育群は3〜4歳魚まで育成されます。
④ バイテク技術の活用
サケ科魚類は、三倍体魚の作出技術が確立されています。また、雌を人工的に雄に性転換できることから、性転換雄の精子を利用した全雌生産技術も確立されています。両技術を使用した全雌三倍体は成熟による肉質の低下がなく、食用魚として周年使用できることから重宝されます。
⑤ 魚病対策
国内におけるニジマスの養殖規模は、海面と比較すると非常に小さく、本種を対象としたワクチンや治療薬の開発・販売は積極的には行われていません。そのため、薬剤による予防や治療は困難です。
国内では伝染性造血器壊死症(IHN)および細菌性冷水病の発生が多くなっています。IHNの予防は、アスコルビン酸(ビタミンC)を配合飼料に添加して経口投与を1週間程度続けます。細菌性冷水病に対する治療薬としてはスルフィソゾールナトリウムが市販されていますが、経口薬なので魚の食欲がある早期に疾病を発見する必要があります。
一番好きなお寿司のネタはサーモンだと言う人がかなり増えましたね。最初はおっかなびっくりだった高齢者層も含め、今や多くの人が生サーモンをおいしく食べています。ニジマスも消費者のニーズに合った特徴を押し出し、大衆魚として食卓に定着すれば、内水面養殖も活性化され、よりよい養殖・流通環境が整備されるでしょう。
『水族育成学入門』内容紹介まとめ
水産・海洋系大学の学部生とその指導者向けの、水族の養殖や増殖分野の魅力と可能性、水族の育成とその課題について学ぶテキストです。水族の育成に関わる様々な分野の知識を包括しながら、水族の繁殖・成長、養殖と増殖、希少種保全の4つに分けて解説しました。図表を豊富に用いた他、発展学習のための書籍リストを各章の最後に記載しました。
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これからの漁業を考える おすすめ3選
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『魚の疑問50 みんなが知りたいシリーズ15』
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