海洋空間を拓くメガフロートから海上都市へ


978-4-425-56201-5
著者名:海洋建築研究会 編著
ISBN:978-4-425-56201-5
発行年月日:2017/3/28
サイズ/頁数:四六判 160頁
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価格¥1,870円(税込)
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本書ではメガフロートの持つ技術的特徴を振り返ると共に、人類が取り組んできた「海の上を如何に使うか」、その探究心と社会的要請を踏まえると共に「浮体式構造物の歴史」、海の上を利用するために「克服すべき環境条件」を解説。メガフロート技術を用いた「医療施設」の構想及び建築家の長年の夢であった海上都市建設について、日本と世界の動向について解説し、合わせて新しい国土の創造を担う海洋空間利用について解説していきます。

【はじめに】 海を利用することへの果てなき夢は、人々のあくなき探究心と科学・技術の力により具体化されてきています。中でも人工島や海上都市建設の夢は現実のものとなり私たちの前に現れてきています。
今日の人工島や海上都市建設のための技術は従来までの工法と大きく異なりますが、そのひとつに超大型の浮体式構造物を用いて建設する方法があります。この人工島は「メガフロート」と呼ばれ、英文ではMega-Float と書き、ギリシャ語と英語による超大型浮体式構造物を含むシステム全体を指す造語です。メガフロート技術は1995年に日本の造船業界が中心となり誕生しました。
メガフロートは、今後の日本の経済・社会情勢により、沿岸の浅海域から沖合の大水深域に利用の要請が拡大することに対応した革新的な技術です。具体化のため2000年に1000m規模の海上空港モデルが建造され、実際に航空機を用いて離着陸試験が行われ実用化が実証されました。その後、世界に向けてメガフロート技術を用いた各種プロジェクトが提案され今日具体化が進んでいます。
本書ではメガフロートの持つ技術的特徴を振り返ると共に、人類が取り組んできた「海の上を如何に使うか」、その探求心と社会的要請を踏まえると共に「浮体式構造物の歴史」、海の上を利用するために「克服すべき環境条件」を解説、メガフロート技術を用いた「医療施設」の構想の解説及び建築家の長年の夢であった海上都市建設について、日本と世界の動向について解説します。こうした新しい国土の創造を担う海洋空間利用についても解説していきます。

平成29年2月
海洋建築研究会

【目次】
1章 海の上を使うには
 1.1 海洋の空間利用の歴史
 1.2 海洋資源としての空間価値
 1.3 沿岸海域利用から沖合利用へ
 1.4 埋立以外の方法
 1.5 浮体式構造物の利用
 1.6 大水深域海域の空間利用
 1.7 海洋利用の条件
 1.8 企業による構想立案

2章 浮体式構造物開発の歴史  2.1 浮体式構造物の歴史
 2.2 メガフロート開発の歴史
 2.3 メガフロート開発と技術

3章 どうやって浮かせるか?  3.1 なぜメガフロートは浮く
 3.2 アルキメデスの原理
 3.3 浮かすことで地震の揺れを防ぐ
 3.4 巨大な構造物は浮かせ易い

4章 揺れない秘密  4.1 海の波で揺れる
 4.2 波浪による浮体の動揺
 4.3 メガフロートの揺れの特性

5章 どうやって繋ぐか  5.1 船舶の係留
 5.2 海洋構造物の係留法
 5.3 メガフロートの係留方式の選定
 5.4 設置海域の自然環境条件への対応(環境順応性)

6章 メガフロートのつくり方  6.1 メガフロートの建造方法
 6.2 メガフロートの施工法(洋上接合)

7章 「浮体式医療施設」プロジェクト  7.1 災害時のための病院船の現状
 7.2 浮体式構造物の活用動向
 7.3 メディフロート構想(浮体式災害時医療支援システム)
 7.4 被災地におけるメディフロートの働き

8章 海上都市の夢
 8.1 海上に都市・建築をつくる
 8.2 日本の現状、世界の現状
 8.3 海の上に都市をつくる夢
カテゴリー:気象・海洋 
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