『指揮官たちの特攻』

  • 2015.04.09 

戦争に関する本を手にすることは今までなかったが、『永遠の0』を読んでから興味がわいた。その後、同作の映画も見て、より知りたくなった。そう思っていると、周りでも戦争に関する本を読む人が増えてきた。そこで手にとったのが、『指揮官たちの特攻』。

同期で海軍に入隊。最初と最後の特攻隊長となった、関行男と中津留達雄の生涯に迫る。著者自身も海軍で特攻隊の訓練を受けており、その自身の経験と周囲への取材を元に書いている。

僕は戦争のことは知らない。祖父から話を聞いたことはあるが、「大変な経験をしたんだね」というくらいの認識しかなかった。それも小さい頃に聞いただけである。大人になり、戦争について触れる機会が多くなり興味を持って本を読むと、本に書かれている光景が頭に浮かんでくる。

実際の場面とは違えど、自分がその場に立たされたらどうするのだろうか? そんなことを考える。戦争がよかったのかよくなかったのか、それはわからない。そして捨て身の攻撃の特攻隊。自ら志願したという若者が多いと聞くが、本当にそうだったのだろうか? そして彼らは何を考え、どういう思いで飛び立ったのか? 国のため、家族のため、自分のため。。。

読んでいると心が苦しくなることもあるが、戦争を知らないわれわれにとっては知っておくべきことなのかもしれない。結果的に敗戦国となった日本であるが、これがあったからこそいまの日本があるのではないだろうか?

今年は戦後70年という節目の年。もう少し、関連する本を読んでみたい。