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雨の科学−雲をつかむ話− 気象ブックス015

気象の身近な関心事「雨と雲」の教養書。雨粒から地球規模までさまざまな空間スケールで雨をとらえ、自然環境に大切な現象の仕組を学ぶ。 【まえがき】より 雲が空をふわふわと漂いながら、その形を様々に変えていく様を見て、日本では昔から、物事が漠然としてとらえどころがないことの例えとして、「雲をつかむような話」と言ってきました。また、青空が見えていた空に黒い雲が現れ、見る間に空一面を覆うようになり、激しい雨が降ってくることもあり、変化が激しいことを、「雲となり、雨となる」と言ってきました。 雨は日常見慣れた現象です。そして、お天気雨という言葉はあるものの、誰もが雲から雨が降ってくることをよく知っています。しかし、子供達に、「空からどうしてあんなに雨が降ってくるの?」、「どうして雨は滝のようにつながって落ちてこないで、粒になって落ちてくるの?」、「どうして暑い夏に、雨でなくて、氷でできている……

新訂 航空と気象ABC

広い大空を安全に飛ぶためには、気象条件に関する知識は必要不可欠です。本書は、空を飛ぶ全ての人にこれだけは知っておいて欲しい気象の基礎知識をわかりやすく解説しています。新訂版では、日進月歩の気象測器の導入など、最新の航空気象技術に関する記述を追加しました。 弊社発行の「……

気象のことば 科学のこころ 気象ブックス017

気象学を含む自然科学を人類文化の一形態としてとらえ、その歴史と考え方を古今東西の言葉を手がかりに考察したユニークな科学随筆集。 【まえがき】より  なにごとによらず、自分の目で物事を見つめそれについて様々な思いを巡らせるのは本当に楽しいことである。或いはいろいろな本を読んだり他人の話を聞いたりして、自分が今までに知らなかった世界に触れるのも知的好奇心を大いに満足させてくれる。そしてさらに、このように時間をかけて貯えてきた数多くの知識や経験を、もう一度自分の好みに合った方法で組み立て直してみると、そこにはこころ豊かな新しい世界が生まれてくる。  この場合、哲学などといえばいかにも大袈裟に聞こえるが、そもそも日本語で哲学と訳された言葉の本来の意味は、ギリシャ語で「考えること(sophy)が好き(phil)」というきわめてわかりやすいものだったはずである。  この事情は科学についても……

雲の世界−THE WORLD OF THE CLOUDS−

季節や気象条件によって変化する多種多様な表情を地上・空撮・衛星写真等、様々な角度から260枚もの写真に収めた1冊。 目次 1.雲の世界は千差万別  はじめに  雲の発生  雲の分類-十種雲級-  雲を規定するパラメーター  雲形と雲粒の形状  雲と気候変動 2.雲の分類  巻雲  巻積雲  巻層雲  高積雲  高層雲  乱層雲  層積雲  層雲  積雲  積乱雲 3.雲の組み合わせ  積雲と層積雲  巻雲と積雲  積雲と高層雲  巻雲と積雲  高層雲,層積雲と積雲  巻雲と積雲  高積雲と雄大積雲など 4.空の色と雲の色  青空と夕焼けの空  虹  かさ現象-光の回折  光冠  水平環  天頂環  幻日  太陽柱  彩雲 5.珍しい雲  乳房雲  レンズ雲  御光  くらげ雲  環八雲……

黄砂の科学 気象ブックス018

毎年のように黄砂が頻発し話題となっています。これは中国内陸部のタクラマカン砂漠や黄土高原などから舞い上がった砂ぼこりが、上空の風に乗って日本に飛来するものです。黄砂の移動の様子は、衛星写真などからも把握され、関心を呼んでいます。  日本では車や洗濯物が汚れる程度の被害ですが、発生源に近い中国や韓国では雪のように降り積もり、交通、農業、健康などへの被害が甚大で、黄砂は気象災害としてとらえられているといいます。  黄砂の発生には中国内陸部の砂漠化が深く関わっているとのことです。また,本書によると,近年の黄砂被害の大規模化は過放牧,過耕作,森林伐採などの人為的側面もあるといいます。  著者は名古屋大学教授で、長年黄砂の研究に携わり、中国などで現地調査を重ねてきました。黄砂の発生現場から日本への移動経路、黄砂発生の背景にある大陸内陸部の環境変化まで、ひとつひとつ具体例を取り上げ、丁寧に案内し……
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