海事の書籍紹介
海上衝突予防法100問100答【2訂版】
海上保安庁交通部安全課 監修
海上衝突予防法の基本的事頂を問答形式によりわかりやすくまとめたもの。立法主旨を含めて行き届いた逐条解説。法律、省令条文も収録。
【監修の辞】より
本法は、1972年の国際海上衝突予防規則を国内法化したものであって、内容的にも、船舶運用の原則、慣習等のうちから普遍的に適用されるものをとりあげて明文化するとともに概括的、抽象的な補完規定を置くという特異な立法の形式をとっており、船舶の運用指針ともいうべき性格を有している。
このため、本法の解釈・運用に当たっては、一般の国内法と異なり、その制定の経緯、外国の判例等に十分配慮する……
海上リスクマネジメント(2訂版)
藤沢 順・小林卓視・横山健一 共著
ひとたび海難事故が発生すれば直接・間接の損害は計り知れず、いかなるリスクも保険にヘッジしなければ経営は成り立ちません。また、海上のリスクマネジメントは非常に広範囲でありながら、同時に高い専門性も要求されます。本書は、海上保険実務に不可欠なノウハウと関連国際規則を網羅的に解説しています。
航海計器シリーズ3 新訂 電波計器
若林伸和 著
最新機材を網羅した、全面改訂版です。
現在の航海に不可欠な衛星航法装置、レーダー、AIS(船舶自動識別装置)を中心に、理論と実務的な使用法を丁寧に解説。専門知識の習得に役立つ用語集を追加。海技士の試験対策にも役立つ内容です。
【はじめに】
近年,船舶運航の分野では自動航行や自律運航のシステム開発が注目されており,様々な業種,機関において研究開発が進められています。その際に重要となるのは,この数十年の間に急速な進歩を遂げている「情報通信技術」すなわちコンピューターと情報ネットワークを中心とした技術でしょう。
電波を利用した通……
初等ディーゼル機関 【改訂増補版】
黒沢 誠 著
船用ディーゼル機関の理論、構造、作動、及び事故例について、挿絵と写真によって詳述。商船校、水産校等の教科書、3〜5級(機関)向。
【まえがき】より
発明以来60有余年、現今20世紀の我々文化生活の中に、ディーゼル機関はなくてはならない存在であります。陸に海に、その進歩と利用度は正にすさまじいものがありますが、しかしその中にあって舶用ディーゼル機関の取扱者、特に漁船機関士の方々には、漁撈上の分野までも負う多忙の中にある関係で、なかなかに、その原理や構造上まで理解する暇もなく、唯機関を運転するだけの不安な気持ちを有しておられる方も……
復刻版 海の英語−イギリス海事用語根源−
佐波宣平 著
単なる英和用語事典ではなく、語源から用法、意味の変遷を辿り、日本との国民性の違いや海洋文化の歴史までも浮き彫りにした珍書。
【「序」より一部抜粋】
この「海事用語根源」については、佐波先生が昭和2年京都大学経済学部に入学され、海運研究に従事されてから以来の結実として十数年来書きためられたものである。『40数年終始変わらぬ節操を海運に対して持ち続けているつもりで「海事用語根源」も、つまり、私のこうした節操を示しているようなもんです。それにこれをやると、私が生まれつき大好きな文学への情熱も、いく分は満たされることにもなります。……
港則法100問100答 【3訂版】
海上保安庁交通部安全課 監修
港則法の基本的事項を問答形式によりわかりやすくまとめた。立法主旨も含めて逐条的に解説。法律、政省令条文も収録。平成20年1月現在。
【慣習の辞】より
港則法は、昭和23年に施行されたが、それ以来約40年の長きにわたって、港内における船舶交通の安全及び構内の整とんの確保に貢献してきている。
しかしながら、我が国の経済発展に伴い、掘り込み式港湾や大規模な埋立てを始め港の施設整備の進捗は著しく、これらにより船舶が大型化するとともに、港内の船舶交通のふくそうは一段と激しいものとなり、また、原油、LPG・LNG等の危険物を満載した……
港運実務の解説 【6訂版】
田村郁夫 著
海陸輸送の結節点である港湾は、物流ターミナルとして、生産と消費を結ぶ流通機構の最も重要な基幹として物流の中核をなすものであり、経済活動にとって大きな役割を担っています。その港湾には、莫大な量の貨物が流動かつ集散していますが、これら貨物の輸送、荷役、荷さばき、保管、包装および情報などを含め貨物の積卸しを主体とする運送にかかわっている港運業務は、意外と複雑で一般には必ずしも理解されておりません。それだけにこれをわかりやすく解説することは容易ではありません。 本書は、港運実務およびこれに関連する分野も含め、できる限り幅広い視点でその業務をと……
航海当直用 レーダープロッティング用紙
エンジニアのための熱力学(改訂版)
刑部真弘 監修/角田哲也・川原秀夫・斉藤 朗 共著
シンプルな図を多用し、熱力学の基礎を簡潔にまとめた初学者向けの内容。例題・演習問題も充実。商船・水産・工業系の学校教科書に最適。
【まえがき】
本書は、商船、水産、工業系の学校において、熱力学の過程を修める学生および実務に携わるエンジニアに対し、その基礎を解説したものである。機械系のカリキュラムは大抵熱力学で得た知識を土台にして伝熱工学、冷凍機および内燃機関などを学習するようになっている。このため熱力学は機械工学上重要な学問となっている。
しかしながら、人間は熱を感じることはあっても特に工夫をしない限り、これを目で見ることは……
体系海商法 【2訂版】
村田冶美 著
本書は、著者が甲南大学や神戸商船大学などで、長年続けてきた海商法の講義の内容を体系的にまとめたものです。海商法は広範囲の法令に及ぶため、その解説書は理解困難な学説・判例や、法理論を収めた書物が多く、もっとわかりやすい解説書はないか、という声をよく聞きます。
本書はもっぱら、内容理解の容易化に努め、船舶、船長の職務権限、船主等の法的地位、海上物品運送、海難処理などについて、通説・判例や基本事項を一通り概説しています。また、船舶の停泊、船積・陸揚に関する諸問題についても配慮しています。
主な特長としては、海商法の体系に関する著者なりの……