復刻版 海の英語−イギリス海事用語根源−


978-4-425-19091-1
著者名:佐波宣平 著
ISBN:978-4-425-19091-1
発行年月日:2004/10/26
サイズ/頁数:A5判 508頁
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単なる英和用語事典ではなく、語源から用法、意味の変遷を辿り、日本との国民性の違いや海洋文化の歴史までも浮き彫りにした珍書。

【「序」より一部抜粋】  この「海事用語根源」については、佐波先生が昭和2年京都大学経済学部に入学され、海運研究に従事されてから以来の結実として十数年来書きためられたものである。『40数年終始変わらぬ節操を海運に対して持ち続けているつもりで「海事用語根源」も、つまり、私のこうした節操を示しているようなもんです。それにこれをやると、私が生まれつき大好きな文学への情熱も、いく分は満たされることにもなります。このような業病にとりつかれていて、あすの命も確かでない現在では、みなさんに大目に見てもらう外はありません」と肝臓癌という難病を前にして佐波先生は門下生が先生勇退後のお仕事は?との質問に「海事用語根源」を書き続けると答えていられる。
 「海事用語根源」は英語の中の海語の目ぼしいものを取り上げて、その語源から、意味の変遷をたどっての考証である。Spanish armadaとの海戦以来七つの海に君臨する発展を遂げたイギリスの海語について、佐波先生は専門の海運研究家としての立場から、英語の海語について研究されているのであるが、日本の海運用語との対比が読者には目新しいと思われる。
 海語の用例としてはShakespeareへの言及が一番多く、次いではStevensonのTreasure Island,Conrad,Dana,Melville HemingwayのThe Old Man and the Seaなどで、語義についての佐波先生の逍遙訳、福田恆存訳への挑戦も面白く、私はこれは研究社あたりから出版されたら、海洋文学研究者に必読の参考となるであろうとある時申し上げたことがある。日本の海運用語例としては万葉集がさかんに引用されているので読者は興味をそそられるであろう。
(海事図書)


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カテゴリー:辞典・英語 
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