978-4-425-51471-7
著者名:小林文明 著
ISBN:978-4-425-51471-7
発行年月日:2020/6/28
サイズ/頁数:A5判 160頁
在庫状況:在庫有り
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積乱雲研究の第一人者である著者が解説する極端気象シリーズの第4弾!

古来より神様の仕業と考えられてきた雷は、積乱雲がもたらす身近な気象現象のひとつです。夏と冬で異なる日本の雷は世界的にみても珍しいといえます。本書は、落雷現象について、雷とは何か基礎知識を述べるとともに日本の最近の落雷事故事例から身の守り方を考察していきます。また、雷の発生源である雷雲はどのような条件で発生するのでしょうか。著者の最近の研究を交えながら雷雲の内部構造を解説していきます。さらに、近年の雷観測システム、最新の雷像を紹介します。

【はじめに】
東日本大震災(2011年)の直後から執筆を始めた本シリーズも、〝竜巻3部作〟として、『竜巻―メカニズム・被害・身の守り方』(2014年)、『ダウンバースト―発見・メカニズム・予測』(2016年)、『積乱雲―都市型豪雨はなぜ発生する?』(2018年)を隔年で世に出すことができました。その後、平成30年台風21号や令和元年台風15号、台風19号の広域で甚大な災害を現地で目の当たりにしました。また極端気象だけでなく、地震や火山噴火、あるいは直近の新型コロナウイルスなど、私たちの命や暮らしに直結する危機に対して、一つひとつの現象における素過程の理解がより重要であることを改めて痛感しました。
極端気象シリーズ第4弾の本書では、『雷』をテーマに選びました。積乱雲に伴う、雨・風・雷の一つです。竜巻と同様に千差万別の落雷は、太古の昔から怖れられてきた一方で芸術的であり、神秘的でもあります。雷の不思議を、気象学的、大気電気学的、災害面からまとめると同時に、本シリーズのコンセプトである「身を守る」ことを念頭に構成しました。「基礎編」では、雷研究の歴史、日本や世界における落雷の特徴、落雷のパターンや雷撃被害などを身近な例でまとめました。後半の「研究編」では、落雷の構造、メカニズム、雷観測技術とともに、筆者が行ってきた雷観測研究にも言及しました。
雷の性質から、日本における落雷の特異性、雷観測の最前線、あるいは新しい概念といえる最新の雷像に至るまで、少しでも雷に触れて頂ければ幸いです。

2020年5月 小林文明 

【目次】
基礎編
1章 雷とはなにか

 1.1 雷にまつわる話
 1.2 雷研究の歴史
 1.3 雷の種類
 1.4 世界の雷と日本の雷

2章 夏の雷と冬の雷
2.1 落雷のパターン
2.2 冬季の雷雲
2.3 一発雷の怖さ
2.4 スーパーボルト 

3章 最近の落雷事故から学ぶ 
 3.1 野外イベント会場(2012年8月18日)
 3.2 釣り(2013年7月8日)
 3.3 ビーチ(2016年7月24日)
 3.4 クラブ活動(野球グラウンド 2016年8月4日)
 3.5 花火大会(2017年8月19日) 

4章 落雷から身を守る
 4.1 直撃雷と側撃雷
 4.2 保護域とは? 
 4.3 雷しゃがみ
 4.4 雷撃もいろいろ
 4.5 落雷から身を守るウソホント 

研究編
5章 雷雲の発生

 5.1 電荷の分離 
 5.2 雷雲の発生 
 5.3 サンダーストーム 
 5.4 放電過程
 
6章 雷の観測
 6.1 落雷位置評定システム(LLS) 
 6.2 台風に伴う雷、竜巻に伴う雷 
 6.3 さまざまな雷観測 
 6.4 最新の雷像(積乱雲からのスプライト) 

コラム1 菊地博士と高橋博士(北大気象学研究室) 
コラム2 日本の雷発生ランキング 
コラム3 豪雪は18年周期?
コラム4 メソスケール 
コラム5 落雷の破壊力 
コラム6 登山中の雷(1967年8月1日) 
コラム7 雷鳴のゴロゴロ 
コラム8 積乱雲タレットの発達 
コラム9 CCバブル 
コラム10 不安定エネルギー 
コラム11 気候変動と雷活動 

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