乾杯! 海の男たち−よき師、よき教え子に囲まれて−


978-4-425-94383-8
著者名:石橋 正 著
ISBN:978-4-425-94383-8
発行年月日:2013/10/4
サイズ/頁数:四六判 274頁
在庫状況:品切れ
価格¥1,980円(税込)
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生徒との関わり方に悩む先生、子育て中のお父さん、お母さん、人を育てる難しさを知っているあなたに読んでほしい1冊です。
書き始めてから30余年。教員生活の集大成として
1冊にまとめた人生の記録!
初版発行から25年の時を経て復刊!

教育者として大事なことは全て生徒たちから教わった。
体当たりでぶつかることで得られた、信頼関係。教師
として走り続けた約20年の間に経験した失敗・成功
を余すところなく伝えます。

巻頭インタビューとして海洋冒険家の白石康次郎氏と「教育現場に大切なことは?」について対談を収録しています。白石氏は石橋先生から多くのことを学び、ヨットで単独で無寄港世界一周を成し遂げました。巻頭インタビューの中で、「この本に書かれているような先生の影響力や胆力を、学生よりも若い先生に感じて読んでもらいたい。そして、それを読んだ先生が担任しているクラスの生徒たちになにかしらのいい影響が波及していってほしい。そうやって、信頼関係が生まれ、嵐があっても悠然と乗り越えていける先生が増えれば、僕も嬉しいですね」とおっしゃっています。

【あとがき】より  二十五年前の本が再版されるとは、全く想像していなかった。
「何か書いてみたら」と原稿用紙の束を送ってくれたのは、学校は違うが同年輩で、戦時中、
越中島で共に船乗りの訓練を受けた成山堂書店の前社長、小川實氏であった。その後、二人の
立派な後輩が、私の書いた雑文を形にすることを勧めてくれた。既に何冊も著書のある田山準
一氏、学位を持ちながら、それをひけらかしもしない花本栄二氏である。
 そして今回、強く再販を勧めてくれたのは、ヨットで最年少単独世界一周を成し遂げた教え
子、白石康次郎である。彼はこの本を、教育に携わる人達に読んでほしいと言う。教育論とは
程遠い雑文であるが、情熱を込めて推してくれる熱い言葉を、素直に嬉しいと思う。
 今、教育界は混沌としている。小学生低学年の生徒が、ベテランの教師に対して、聞くに堪
えない悪口雑言を発することもあるという。そんな時、教師は一体どうしたらいいのか。一歩
踏み込んで、そのような素地を作らない初等教育はできないものであろうか。「躾」という字
は種々の意味を持っているが「お」を付けると「おしつけ(押しつけ)」となる。私はこの読
み方でよいと思う。躾はある時期には「押しつけ」でいいと思う。子供達が嫌だと言っても、
社会を知らない彼等のために、正しい礼儀・言動・作法・所作など、平和な社会生活をおくる
ための基盤は、きちんと教えるべきであろう。
 私は船乗り上がりの教師で「教育学」というものを習得していない。教育の手法に則ること
なく我流で生徒と向き合った。生徒によかれと思うことを一生懸命考え、どんな質問にも答え
られるようがむしゃらに勉強し、一方的に講義し、生徒に静聴と集中を要求した教師であっ
た。しかし、生徒達は必要な知識をしっかりと吸収し、自ら考える力をつけ、立派になってく
れた。彼等の卒業してからの堂々たる生き方を見るにつけ、嬉しいと同時に慙愧に堪えない。
 最初の教え子は七十八歳になるが、まだ私を「先生」と呼び、敬語で話しかけてくれる。そ
して、実に様々な相談事や悲喜交々の報告が、退職して三十年近くなっても飛び込んでくる。
こんな職業は他にないと思う。そして、そんな職にあったことを、本当に幸せだったと思う。
 今回も、全文の見直しは大谷佳津子氏、一冊に纏める労をとって下さったのは成山堂書店の
小川啓人氏、宮沢俊哉氏である。末尾ながら、厚く謝意を表する次第である。
 なお、タイトルの墨書は、義父、差波元治郎(故人)が105歳の時の筆、表紙カバーは次
男、石橋正次、文中のカットは三男、石橋正行の画である。

  孤舟の灯 遠ざかりゆく星月夜

平成25年9月 石橋 正

【著者について】  石橋 正(いしばし ただし)
 1926年 東京下町で生まれる。
 1946年 水産講習所(現・東京海洋大学)遠洋漁業科卒業、
 農林省(現・農林水産省)水産試験場助手、
 東京水産大学(現・東京海洋大学)練習船航海士を経て
 水産庁調査船・神奈川県練習船船長。
 1967年 八戸水産高等学校教頭、
 1971年 三崎水産高等学校(現・神奈川県立海洋科学高等学校)教頭、
 1976年 同校校長、東京水産大学講師(船員教育航行安全審議会専門委員、
 海技試験管理委員会委員、文部省教科調査委員)、
 1982年 港南台高等学校校長、
 1986年 神奈川県警察本部教育参与、
 1988年 一切の公職を退く。
 2003年 小惑星7710が「イシバシ」と命名される(国際天文学連合)

【目次】 巻頭インタビュー:教育現場に大切なこととは?
対談:海洋冒険家 白石康次郎

第一章 「バカ! 」と涙  雨のグラウンドにて
 練習船を送る
 出港式
 マラソン大会の思い出
 私だけのクラス
 別れ
 愚直
 交通事故
 ある女子生徒
 二人の大男の想い出
 二本のタバコ
 海の男を育てる
 私を支えている力
 校長室にて
 ネクタイ嫌い
 いいものを見た
 涙の卒業証書授与
 無口の子
 海難遺児
 Mさんの思い出
 小雀と校長
 幸せな校長
 校長の卒業式
 校長最後の日

第二章 海が教えてくれたこと  あらゆる感覚を研ぎすまして
 ある教え子のこと
 かたき討ち
 からみ錨
 デッキでの悔恨
 ドラえもん
 暗闇の孤独
 意外なこと
 一青年と一幼児
 拘置所にいた教え子
 玄関先で仁義を切った男
 四本の金線
 出船優先
 職名の呼称
 「正装」の効果
 舵効
 「大部屋」のよさ
 早い夕食
 適切なタイミング
 当直交替
 憧れではできない
 白い杖
 船の大斧
 霧中航海
 了解
 「礼」の美しさ
 曖昧な指示

第三章 海に生きて  T海軍大尉の思い出
 ノブレス・オブリジェ
 ハチマキ
 追いつけぬ亡き師
 船乗りの第一歩
 海難随想I
 海難随想II
 海難隨想III
 北海道沖の大シケ
 「A」の死
 眠らない船長
 二つの救命胴衣
 遭難
 二通の電報

【読者からの声】 ●M様 54歳
「すばらしい本です! 教育車にぜひ読んで欲しいです」


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