船体抵抗と推進 船舶海洋工学シリーズ2


978-4-425-71441-4
著者名:鈴木和夫・川村隆文・佐々木 紀幸 共著
ISBN:978-4-425-71441-4
発行年月日:2012/3/6
サイズ/頁数:B5判 200頁
在庫状況:在庫有り
価格¥4,400円(税込)
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船体に働く流体抵抗とそれに打ち勝って進むための推進性能についてわかりやすく解説。基礎知識に関するコラムや例題を多く収録。

【船舶海洋工学シリーズとは】
船舶海洋技術に関わる科目ごとに、技術者が基本的に学んでおく必要がある事柄を記した基本図書。
公益社団法人 日本船舶海洋工学会能力開発センター教科書編纂委員会 監修 全12巻発行予定。

【まえがき】より
 本書は、船体に働く流体抵抗とそれに打ち勝って進むために必要な船舶の推進性能に関するテキストです。船舶について学ぶ学部学生や大学院生、あるいは海事関係企業で船舶の性能設計や基本設計に関わる方々を対象として、抵抗推進分やの基礎的知識をまとめたものです。学部の専門基礎科目に位置づけられていることが多い流体力学の知識を前提として書かれてはいますが、要所に流体力学の基礎知識をまとめた「Note」のコーナーや理解の助けとなる「例題」のコーナーが用意されていますし、本文中に基礎的な記述を埋め込んだ部分もありますので、比較的労苦なく読み進めていただけるものと考えています。また、抵抗推進に関係する「コラム」のコーナーもありますので、関連する知識としてお役立てください。なお、本書で学んだ基礎的知識を基に洋書の専門書を読む機会もあるかと思いますので、本文中にはなるべく多くの欧文専門用語を併記してあります。
 本書は大きく分けて抵抗分野と推進分野の8つの章立てとなっています。すなわち、主に前半の4章が抵抗分野、後半の4章が推進分野という構成になっていますが、内容は相互に関連していますので、全体を通して齟齬の無いようにまとめてあります。主に、鈴木が第1章から4章を、川村が第2章、3章の計算流体力学(CFD)の部分と第6章を、佐々木が第5章、7章、8章を分担執筆し、鈴木が整合性を確認するとともに全体にわたり日本船舶海洋工学会の教科書編纂委員各位から意見をいただきました。執筆にあたり、記号や用語あるいは文体をなるべく統一するよう心がけましたが、各分野で慣例的に使われている記号や用語については必ずしも統一されていませんので、ご注意いただきたいと思います。巻末には利便性を考慮して、参考文献を抵抗関係、推進関係、キャビテーション(空洞現象)関係に分けて示し、索引を和文と欧文に分けて示してあります。
 本書執筆にあたり、池田良穂委員長をはじめ教科書編纂委員の方々、特に荻原誠功コーディネータのご指導に感謝申し上げます。


【目次】
第1章 船体抵抗の基礎
 1.1 流体抵抗と抵抗係数
 1.2 抵抗成分の種類
  1.2.1 流体現象に基づく分類
  1.2.2 船体構成要素による分類
 1.3 次元解析と相似則
  1.3.1 船体抵抗の次元解析
  1.3.2 船体抵抗の相似則
 1.4 抵抗評価の理論式
  1.4.1 応力積分に基づく抵抗評価
  1.4.2 保存則に基づく抵抗評価

第2章 粘性抵抗
 2.1 摩擦抵抗と粘性圧力抵抗
 2.2 平板の摩擦抵抗
  2.2.1 平滑面の摩擦抵抗理論
  2.2.2 平板の摩擦抵抗公式
  2.2.3 粗度抵抗
 2.3 船体の粘性抵抗
 2.4 粘性抵抗の推定方法
  2.4.1 形状影響係数の推定
  2.4.2 CFD による推定法
 2.5 粘性抵抗の低減
  2.5.1 摩擦抵抗の低減方法
  2.5.2 形状抵抗の低減方法

第3章 造波抵抗
 3.1 船体の造波現象
 3.2 船体の造波抵抗
 3.3 造波抵抗の推定方法
  3.3.1 水槽試験に基づく方法
  3.3.2 系統的模型試験結果の利用
  3.3.3 造波抵抗理論
  3.3.4 CFD による推定法
 3.4 造波抵抗の低減
 3.5 砕波抵抗、飛沫抵抗

第4章 船体に働くその他の抵抗
 4.1 副部抵抗
  4.1.1 誘導抵抗
  4.1.2 副部に働く粘性抵抗
 4.2 空気抵抗
 4.3 波浪中抵抗増加
 4.4 浅水影響・制限水路影響

第5章 推進器の基礎
 5.1 推進器の種類
 5.2 推進器の理論
  5.2.1 運動量理論
  5.2.2 翼素理論
  5.2.3 渦理論
 5.3 プロペラ起振力
  5.3.1 シャフトフォース
  5.3.2 サーフェイスフォース
 5.4 鳴音
 5.5 相似則と尺度影響
 5.6 最適設計

第6章 キャビテーション
 6.1 キャビテーションの基礎
  6.1.1 キャビテーション
  6.1.2 キャビテーションのパターンと分類
  6.1.3 キャビテーションの影響
  6.1.4 キャビテーション数
  6.1.5 翼型に発生するキャビテーション
 6.2 プロペラに発生するキャビテーション
 6.3 キャビテーションの予測方法
  6.3.1 理論計算による予測法
  6.3.2 キャビテーション・チャートによる予測法
  6.3.3 CFD による予測法
 6.4 キャビテーション試験
  6.4.1 キャビテーション水槽
  6.4.2 プロペラのキャビテーション試験法
  6.4.3 キャビテーション試験の相似則
  6.4.4 計測法

第7章 推進効率
 7.1 推進効率
 7.2 自航要素の推定法
 7.3 馬力計算
 7.4 輸送効率とEEDI

第8章 模型試験と解析
 8.1 抵抗試験と解析
 8.2 プロペラ単独試験と解析
 8.3 自航試験と解析
 8.4 模型船と実船の相関
 8.5 馬力推定の標準化と問題点
 8.6 流場計測
  8.6.1 伴流計測
  8.6.2 波形解析

(海事図書)
カテゴリー:船舶海洋工学シリーズ 
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