雑喉場魚市場史−大阪の生魚流通−


978-4-425-88431-5
著者名:酒井亮介 著
ISBN:978-4-425-88431-5
発行年月日:2008/9/28
サイズ/頁数:A5判 420頁
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 「雑魚場」とは一般に魚市場を指す言葉ですが、「雑喉場」といえば大坂の魚市場の通称であり、昭和のはじめに中央卸売市場が開場するまで大阪の魚食文化を支える中心となってきたところです。
 「食い倒れの大阪」といわれるように、大阪は古くから独自の食文化を形成してきました。大消費地でありながら好漁場に近く、近世以前から魚を生きたまま市場まで運んでくるなど、おいしく食べるためのさまざまな工夫を重ねてきています。
 冷蔵設備もない時代に、危険を冒してどのように生魚を大坂まで運んできたのか。市場で取引はどのように行われてきたか。その魚がどんな値段で売れ、どれだけのお金になったのか。本書は、これらについて残された史料を基に、中央卸売市場が開業するまでの生魚の商いの発展、なにわ商人たちが編み出してきた商いの仕来りなどについて歴史を追ってまとめたものです。
 戦後一貫して市場に身を置いて現場を体験してきた著者が、現場の目を通してまとめた初めての雑喉場の通史であり、市場関係者をはじめ、近世〜近代の経済や流通、風俗などを研究する人にとって貴重な参考文献となる一冊です。

序章  なにわ大坂の生魚商内の始まり
第一章 京橋川魚市場
第二章 雑喉場の成立前後
第三章 雑喉場生魚問屋の商法-株仲間の免許-
第四章 雑喉場の客方関係-「諸国客方控」「諸国客方帳」を中心に
第五章 雑喉場の集荷事情
第六章 株仲間の停止と再興
第七章 明治初期の雑喉場-維新と市場体制の確立-
第八章 明治前期の雑喉場
第九章 明治中期の雑喉場
第十章 明治後期の雑喉場
第十一章 大正期の雑喉場
第十二章 天満・木津・雑喉場南と川魚市場
第十三章 昭和初期の雑喉場-単複問題と存置運動
付章一 昭和戦前期の生魚流通
付章二 市民の台所 大阪中央卸売市場
カテゴリー:水産 
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