海藻利用の科学【新訂増補版】


978-4-425-82793-0
著者名:山田信夫 著
ISBN:978-4-425-82793-0
発行年月日:2013/5/29
サイズ/頁数:A5判 480頁
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価格¥6,600円(税込)
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食用や肥・飼料としてだけでなく、工業・医薬など多方面で幅広く利用されている海藻。新たに、寒天などの多糖類の高度利用や、これまで伝承でしかないとされていた育毛効果、さらに世界で初の海藻発酵製品の誕生、バイオ燃料の開発研究などの新知見を紹介し、新たな方向性を探る。

【目次】
第1章 海藻と海草
 1.1 海藻類の発生
 1.2 海藻の種類と分類
 1.3 海藻の保護
 1.4 海藻と海草の違い
 1.5 海草の利用
 1.6 哺乳動物の主食である海草
 1.7 海草の保護

第2章 世界の海藻資源とその利用  2.1 世界の海藻の生産量
 2.2 世界各国の海藻の生産量とその利用
  2.2.1 日本
  2.2.2 アジア
  2.2.3 オセアニア
  2.2.4 地中海
  2.2.5 ヨーロッパ
  2.2.6 北アメリカ
  2.2.7 ラテンアメリカ
  2.2.8 アフリカ

第3章 海藻の一般化学成分  3.1 日本食品標準成分表
 3.2 化学成分の測定方法
 3.3 海藻の一般化学成分
 3.4 一般化学成分の様々な要因による違い

第4章 海藻のタンパク質と脂質  4.1 タンパク質とアミノ酸
 4.2 タンパク質の栄養評価法
  4.2.1 生物学的方法
  4.2.2 化学的方法
 4.3 タンパク質・アミノ酸の必要量に関sるう考え方の推移
 4.4 タンパク質欠乏症
 4.5 タンパク質必要量についての考え方
 4.6 海藻類のタンパク質とアミノ酸
   海藻ペプチドとその機能性
 4.7 タウリンとその機能性
 4.8 脂質
  4.8.1 海藻類の脂質
  4.8.2 海藻類のステロール類
  4.8.3 海藻類のフコキサンチン
  4.8.4 海藻脂質の栄養効果

第5章 海藻の炭水化物と食物繊維  5.1 海藻の炭水化物
 5.2 海藻の多糖類
  5.2.1 アルギン酸(Alginic acid)
  5.2.2 フコイダン(Fucoidan)
  5.2.3 ラミナラン(Laminaran)
  5.2.4 寒天(Agar,agar-agar)
  5.2.5 カラギーナン(Carrageenan)
  5.2.6 ポルフィラン(Porphyran)
  5.2.7 フノラン(Funoran)
  5.2.8 フルセラン(Furcellaran)
 5.3 食物繊維
  5.3.1 食物繊維の定義
  5.3.2 食物繊維の種類
  5.3.3 食物繊維の測定法
  5.3.4 食物繊維の摂取量
  5.3.5 食物繊維の体内での役割
  5.5.6 食物繊維の加工に伴う変化

第6章 海藻の無機成分とビタミン  6.1 海水と海藻の無機成分の関係
 6.2 ヒトの体内でのミネラルの働き
 6.3 海藻のミネラル
 6.4 海藻のミネラルとヒトの健康との関わり
 6.5 海藻のビタミン
 6.6 海藻のビタミンとヒトの健康との関わり
  6.6.1 脂溶性ビタミン
  6.6.2 水溶性ビタミン

第7章 海藻の生理活性物質  7.1 生理活性物質とは
 7.2 ヒトの生活と健康に役立つと考えられる物質
  7.2.1 赤血球凝集素
  7.2.2 紫外線吸収物質
  7.2.3 酸化防止剤
  7.2.4 抗生物質
  7.2.5 抗潰瘍成分
  7.2.6 抗腫瘍成分
  7.2.7 抗ガン成分
 7.3 栽培漁業の推進に役立つと考えらえっる生理活性物質
  7.3.1 着底・変態をする水産動物の種苗生産に役立つと考えられる物質
    −海産動物浮遊幼生の着底・変態誘引物質−
  7.3.2 養殖用資材の防汚や船底塗料などに役立つと考えられる物質
    −海産動物浮遊幼生の着底・変態阻害物質−
  7.3.3 種苗生産された稚貝の摂食を誘引・刺激する物質
    −藻食動物に対する摂餌誘引・刺激物質−
  7.3.4 海中林の造成や磯焼け対策などに役立つと考えられる物質
    −藻食動物に対する摂餌忌避物質−
  7.3.5 海藻の種苗生産に役立つと考えられる物質
    −海藻の性フェロモン−

第8章 海藻の発酵製品  8.1 海藻の利用と発酵の歴史
 8.2 海藻の発酵製品
 8.3 海藻を発酵させる微生物
 8.4 海藻の発酵と単細胞化
 8.5 海藻の発酵とマリンサイレージ構想
 8.6 発酵海藻の利用
 8.7 発酵海藻の機能性

第9章 海藻の肥料・飼料への利用  9.1 海藻の肥料としての利用の歴史
  9.1.1 日本での歴史
  9.1.2 国外での歴史
 9.2 肥料の原料として用いられる海藻
 9.3 海藻肥料の製造法
 9.4 海藻肥料の化学成分
 9.5 海藻の肥料効果
 9.6 海藻肥料の効果のメカニズム
 9.7 海藻肥料の使用量
 9.8 海藻の餌料としての利用
  9.8.1 家畜の餌料としての利用
  9.8.2 魚貝類の飼料としての海藻

第10章 海藻の美容効果と育毛作用  10.1 海藻の美容面への利用
  10.1.1 海藻化粧品と薬事法
  10.1.2 化粧品に利用される海藻成分
  10.1.3 海藻の美容効果
  10.1.4 フコイダンの美容効果
 10.2 海藻成分による育毛効果
  10.2.1 海藻の育毛作用
  10.2.2 髪の発生
  10.2.3 日本沿岸海藻類からのヒト外毛根鞘細胞増殖促進活性物質のスクリーニング
  10.2.4 海藻のミネラルによると考えられる育毛効果
  10.2.5 オキナワモズクの育毛効果
     −男性ホルモン依存性脱毛シグナルNT-4に対するオキナワモズクの抑制効果−
  10.2.6 オオバモクならびにクロレラによる育毛作用
  10.2.7 海藻多糖類による育毛効果
  10.2.8 ガゴメフコイダンによる育毛効果

第11章 海藻のエネルギー源としての利用  11.1 バイオマスとは
 11.2 バイオ燃料研究の歩み
 11.3 海藻からのバイオ燃料
  11.3.1 海藻からのメタンガスの生成
  11.3.2 海藻からのエタノールの生成

第12章 海藻の安全性  12.1 緑藻類による中毒
 12.2 褐藻類による中毒
 12.3 紅藻類による中毒
 12.4 有害元素−ヒ素について
 12.5 コンブ喘息


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カテゴリー:水産 
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